埼玉新聞

 

「みなぎりますわ」 春日部つくしさん、埼玉バーチャル観光大使の続投発表 県内巡るバスツアーも

  • ペンライトを振ってステージを楽しむ参加者ら=3月26日、埼玉県さいたま市大宮区

    ペンライトを振ってステージを楽しむ参加者ら=3月26日、埼玉県さいたま市大宮区

  • ペンライトを振ってステージを楽しむ参加者ら=3月26日、埼玉県さいたま市大宮区

 動画などで埼玉県の観光や物産をPRする埼玉バーチャル観光大使を務めるバーチャルユーチューバー(Vチューバー)春日部つくしさんの任期が1日から1年間延長された。春日部さんが大使としての短文投稿サイト(ツイッター)アカウントで発表した。県観光課は秩父市のバンジージャンプを例に「動画で紹介され、誘客につながった。県全体で盛り上げる取り組みを実施したい」と期待し、春日部さんは埼玉新聞の取材に「『今年度もどんどん挑戦し、驚かせてやる』とパワーがみなぎりますわ」と抱負を述べた。

■「埼玉が日本で一番好き」バスツアーに海外から参加も

 3月26日には県物産観光協会主催の県内日帰りバスツアーに協力し、一日バスガイドを務めた。チケットは発売開始から約1時間半で完売する人気ぶり。東京都や北海道など11都道県と韓国から20~30代の男性30人が参加した。

 訪れたのは昨年のイベント「ミズベリング」で仮想現実(VR)の舞台となった越谷レイクタウンや、川越市の本丸御殿、さいたま市大宮区の鉄道博物館など。これまで春日部さんが紹介してきたスポットで、春日部さんが同協会とともに行程を考えた。「旅のしおり」などオリジナルグッズを配布した上、参加者と春日部さんは無料通信アプリ「LINE(ライン)」のグループチャットで交流。ファンには充実の内容となった。

 最後は武蔵野銀行(さいたま市大宮区)の「エムズスクエア」で特別ステージが行われ、参加者の提案で筋トレする一幕も。春日部さんは「今日が終わるのが寂しいですわ」と惜しみつつ、数曲の歌を披露した。

 香川県の「ユウバミ」さん(27)は「VRで見た場所に実際行けて、ずっと楽しかった」と満足そう。韓国のイム・ウォンヒョンさん(26)は「昔からの『推し』のつくしさんが好きなものは自分も好きで、埼玉が日本で一番好き。今回は川越の食べ物が印象に残った」と振り返った。

 県物産観光協会の担当者は「Vチューバーがガイドをするツアーは全国でも珍しいと思う」とし、「他県やインバウンドで埼玉に観光客を呼ぶことができ、交流サイト(SNS)で拡散してもらえたので、狙い通りの企画だった」とし「今後もやっていきたい」と継続に意欲を示した。

 春日部さんはオーディションを経て2021年12月からバーチャル観光大使を務めている。

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