埼玉新聞

 

匿名寄付に感謝、熊谷・大幡小にバッジ750個届く 大幡小キャラのデザイン 送り主はキャラの親を名乗る

  • 「大幡幡三郎さん」から届いた手紙とはたろうバッジ

 創立147年目を迎える熊谷市立大幡小学校(長谷部巧校長、児童数539人)に匿名で、同校のマスコットキャラクター「はたろう」のバッジ750個が手紙と一緒に届いた。バッジの原価は1個約400円。約30万円相当の寄付になる。校長用には金色、教頭は銀色、PTA会長は青色と、特別指定のバッジも添えられていた。

 送り主は大幡幡三郎さん(偽名)。手紙によると、同校校庭北側にある築山「大幡山」に150年間暮らしているという。手紙は「突然のお便りで大変恐縮です」と始まり、「日頃から息子『はたろう』をご愛顧いただき心から感謝しています。間もなく150周年を迎えるお祝いに「はたろうバッジ」を作ってみましたのでお受け取り下さい」と書いてあった。

 同校の「はたろう」は長谷部校長が赴任した3年前に児童会に提案し、当時6年生だった水谷桃華さん(現中学2年)のデザインが投票で選ばれた。以来、季節や行事に合わせ衣装替えしたイラストが活躍している。

 「子どもたちに愛校心やここで学ぶ誇りを持ってほしくて生まれたキャラクターに、すてきな物語を誕生させてくださり、いつも学校を見守っていてくださることに心から感謝したい」と長谷部校長は話している。

 バッジは今後の「幡小フェスタ」などで販売し、周年行事に向けた資金づくりにしていきたいという。

ツイート シェア シェア