所沢市立中学2年の男子生徒が同級生に殺害された事件を巡り、所沢市の藤本正人市長は23日の定例会見で、同じ中学校で生徒が自殺2件を含め死亡事案が3件発生していることについて、「所沢市は人を充実させて多くの目で子どもたちを見ている。市で教職員を採用し、先生たちがゆったりとした目で子どもたちを見られるように環境整備をしているが功を奏していない。自分としては悩んでいるし、反省している」と話した。

　昨年4月に定めた市の教育大綱にも「命を大切にする」と盛り込まれており、藤本市長は　「力を伸ばしてあげて、人が信じられるということを経験させた上で社会に出させる。子どもたちに力を付けてあげることが大人たちの使命」と話した。