埼玉新聞

 

あふれる汗、隠すのに必死 実情知られない多汗症

  •  手汗でスマートフォンが反応しづらくなるため、ハンドタオルを巻くようにして使う女性=9月、東京都内

     手汗でスマートフォンが反応しづらくなるため、ハンドタオルを巻くようにして使う女性=9月、東京都内

  •  手汗でスマートフォンが反応しづらくなるため、ハンドタオルを巻くようにして使う女性=9月、東京都内

 どうしたら、あふれ続ける汗を隠せるか―。東京都の30代女性は生活に支障を来す量の汗が季節を問わず出る「原発性局所多汗症」に幼少期から悩んできた。若い世代に多く、話題に上ることもあるが、実情はそれほど知られていない。成長とともに何を感じ、どう折り合いを付けてきたのか。女性は苦労を語った。

 手のひらがぬれている違和感は幼稚園の頃からあった。小学校の書道では手汗が筆を伝い半紙が破れた。集中すればするほど止まらず、テストの解答用紙も同様だった。

 「何でびちょびちょなの」。偶然手が触れたクラスメートの驚いた表情が、まるで「汚いもの」に向けられたように感じた。「自分が悪い」と思い、ハンカチが手放せなくなった。いじめられることを恐れ、人一倍明るく振るまった。悩みとは裏腹に、通知表には「人を楽しませるムードメーカー」と書かれた。

 中学・高校では足裏も深刻になり、靴下は二重にし、トイレで履き替え、袋に隠した。大学時代も就職活動では緊張でスーツまで汗が染み、ヒール内で足が滑り、つま先が痛んだ。

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