埼玉新聞

 

埼玉で人気“山田うどん”154店に拡大 ソウルフードとも呼ばれた裏側 熱烈ファン「山田者」生み出す源泉

  • 【企業】山田うどん2=看板、ロゴ

    人気の山田うどん

  • 尊敬するプロ野球の野村克也さんが「失敗」と書いて「成長」と読んだ名言を紹介し、「若者にも挑戦する気持ちを忘れないでほしい」と話す山田社長=さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ

    尊敬するプロ野球の野村克也さんが「失敗」と書いて「成長」と読んだ名言を紹介し、「若者にも挑戦する気持ちを忘れないでほしい」と話す山田社長=さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ

  • 【企業】山田うどん2=看板、ロゴ
  • 尊敬するプロ野球の野村克也さんが「失敗」と書いて「成長」と読んだ名言を紹介し、「若者にも挑戦する気持ちを忘れないでほしい」と話す山田社長=さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ

 「三方善(さんぽうよし)」の経営を勉強、実践する経営者団体、一般社団法人日本道経会埼玉支部(代表幹事・池田正信国分商会社長)は、さいたま市大宮区で「山田うどん食堂」を運営する山田食品産業の山田裕朗社長を講師に招いて経済講演会を開催した。

 山田社長は現在、国内に154店舗をチェーン展開する同社の歴史を振り返りながら、「日本人の心から生まれたうどん、そば、ラーメンの優れた味をより安く早く一人でも多くの人に奉仕する」という「山田の心」について説明。埼玉新聞社の関根正昌社長とのトークライブでは、埼玉のソウルフードと言われ、“山田者(やまだもの)”と呼ばれるファンを持つ商品や店舗づくりについて語った。

 他社に先駆けて女性を管理職に積極登用するなど模範的な職場づくりが評価され、2007年に「渋沢栄一賞」を受賞した同社。山田社長は「(常連客の)顔を見ただけですぐにいつもの注文メニューが思い浮かんだり、女性ならではの細やかで親しみやすい接客も多くの方に喜ばれている要因では」と分析した。今後も渋沢翁の精神を継承し「財を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流。これからも“山田の心”でお客さまや取引先、従業員の三方善につなげたい」と話した。
 

ツイート シェア シェア