埼玉新聞

 

埼玉県警…事故の虚偽調書を作成、巡査に停職6カ月処分 上尾署交通課の男性、10日付で退職 「安易に調書を作ってしまった」

  • 【警察署】上尾署=埼玉県上尾市本町

    上尾署=上尾市本町

  • 【警察署】上尾署=埼玉県上尾市本町

 担当した交通事故捜査で虚偽の供述調書を作成などしたとして県警は10日、上尾署交通課の男性巡査(35)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。また県警は同日付で、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで、さいたま地検に書類送検した。巡査は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査は2023年4月ごろから25年3月ごろまでの間、交通事故13件について、作成済みや、作成しようとした供述調書を、事故関係者の確認なく、新たな供述調書に転記するなどして虚偽の供述調書21通を作成し、上司に提出した疑い。

 県警によると、簡略化された捜査書類の場合、交通事故発生から2カ月以内に検察側に送り、期間が過ぎた場合は新たな供述調書を作成することになっている。再度、事故関係者の確認や署名などが必要となるが、巡査は確認せず、自ら署名などをして提出した。昨年7月、担当した交通事故の参考人から「調書にサインを記載した覚えがない」などと検察庁に申し立てがあり発覚。巡査は「上司が変わり、書類点検が厳しく、訂正の手間が増えて手持ちの書類がたまってしまった。期間が経過して事件関係者に連絡しづらく、安易に調書を作ってしまった」などと供述。そのほかにも公用文書を毀損(きそん)したり、診断書を偽造するなどした。

 斎藤克也首席監察官は「捜査や調査の結果を踏まえ、厳正に処分した。県民の信頼を裏切る行為であり、関係者や県民の皆さまに深くおわびする。職員の指導教養を徹底し、信頼回復に努めていく」とコメントした。

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