9歳の詠太さん、最年少で秩父札所公認先達に 巡礼2日目にお経を暗唱 「みんなに札所を好きになってもらいたい」
2026/09/11/08:11
12年に1度の午歳(うまどし)総開帳が行われている秩父で、秩父札所連合会(柴原幸保会長)が、9歳の詠大(えいた)さんを最年少の「秩父札所公認先達(せんだつ)」に認定した。関係者は「長い歴史を持つ巡礼文化が次世代へ確実につながっていることを示す大きな一歩」と話し、巡礼文化の継承に期待を寄せている。
先達は後に続く巡礼者を導くことが役割。秩父札所巡礼の歴史や信仰、参拝作法を学び、初めて訪れる参拝者らに魅力や参拝の作法を伝えている存在だ。一巡以上し、札所や観音様との縁を深めた人を対象に、同連合会が審査・認定している。2020年から制度として始まり、現在までに全国で700人以上が認定されている。
詠大さんが札所巡りを始めたのは6月ごろ。テレビで総開帳のニュースを見たことをきっかけに、週末を利用して家族と共に34カ寺を巡った。参拝を重ねるうち、般若心経を唱えた時にカエルが一緒に鳴いたり、チョウが羽を広げて聞き入るように止まったり、お堂の中の花笠が回ったりする不思議な体験に遭遇。観音様との距離が近くなったような感覚に感動し、巡礼2日目にはすでに般若心経などのお経も暗唱できるようになっていた。
「みんなが幸せに生きたり、楽しいことに挑戦してもらえたら」という願いを込めて、経文を唱えているという詠大さん。将来は宿の手配や札所以外の案内もできる指定案内人になることが夢だ。今後は先達として、友人などを案内していくこともできる。「これから案内する人に分かりやすく説明して、みんなに札所を好きになってもらいたい」と目を輝かせていた。
同連合会は「9歳という若さでの誕生を大変うれしく思っている。子どもから大人まで、多くの人に秩父札所へ親しみを持ってもらうきっかけになれば」と話していた。










