「県民の鳥」シラコバト、安定的な保全へ 埼玉県が保護計画を12年ぶり改定 25年度の調査では個体が急減
埼玉県は8月28日までに、国の天然記念物で「県民の鳥」と親しまれるシラコバトを将来にわたって県のシンボルとして安定的に保全するため、2014年3月に策定した「県シラコバト保護計画」を12年ぶりに改定したと発表した。県みどり自然課は「三つの基本方針に基づき計画を実行し、シラコバトの保全を推進するほか、今後の生息状況や生息環境などの変化に応じて、計画の見直しについて検討する」という。
シラコバトはハト科に属し、シラバト、ノバトなどとも呼ばれ、山鳩(キジバト)の仲間だが、やや小型で尾だけが長く、ほっそりしている。首に黒い横線が走っているのが特徴で、国内では主に県東部地域を中心に生息する。1956年に「越ケ谷のシラコバト」として国の天然記念物に指定され、65年に「県民の鳥」に指定された。県のシンボルであり、コバトンやさいたまっちのモデルにもなったが、近年は市街化や家畜飼養戸数の減少などの影響で減ったとされている。
県は2012年から生息状況調査を実施して、シラコバトの個体数の把握に努める。25年度の調査では確認された個体は7羽で、当初計画策定時の103羽から急減。見直し後の計画では、野生個体数の大幅な減少を前提に、計画の目的であるシラコバトの将来にわたる安定的な保全を図っていくことを主眼に基本方針を改め、実効的な対策を取っていくことにした。
基本方針の「野生環境保全に向けた検討」では、野生環境でのシラコバトの生息状況に関する情報収集・実態把握を実施し、営巣や採餌環境の保全に配慮する。また保護増殖施設で飼育されているシラコバトの放鳥による野生復帰実施に向けた検討も行う。「保護増殖施設保全の推進」では、県内動物園などを保護増殖施設と位置付け、分散飼育による種の保存や将来の野生復帰に備えた個体の確保を推進していく。
また「県民への普及・啓発」として、飼育展示や県ホームページ(HP)などでの情報発信や県内教育施設での飼育、環境学習への活動などを通じて、県民の鳥としていっそう認知されるよう普及・啓発を行う。











