埼玉新聞

 

失職から一転…三郷市議が復職 埼玉県が除名処分を取り消し 市議会の裁量権逸脱を指摘 ただし市長に関する発言は「著しく不適切」と苦言も

  • 市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=2025年12月3日、三郷市役所

    市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=2025年12月3日、三郷市役所

  • 【役所】三郷市役所=埼玉県三郷市花和田

    三郷市役所

  • 【地図】三郷市

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  • 市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=2025年12月3日、三郷市役所
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 埼玉県は10日、地方自治法に基づき、昨年12月3日に三郷市議だった関根和也氏(45)が市議会から受けた除名処分について、処分を取り消すと発表した。関根氏は処分日にさかのぼり市議に戻った。

 関根氏は昨年8月以降、市役所を訪れて職員に暴言を浴びせるなどの行為を繰り返したとして、市議会は昨年12月3日、除名処分を可決し、市議を失職した。翌日に県へ不服申し立てを行い、弁護士などの自治紛争処理委員(代表・原口和久元鴻巣市長)による審理を踏まえ、10日付で処分を取り消した。

 県によると、議会の懲罰対象となり得る行為は原則として議会内の議員の行為に限られるが、市議会は議会外の言動を懲罰の種類の決定に際し、考慮していると認定せざるを得ないと指摘。除名処分は著しく重大な懲罰で、議会の裁量権の範囲を逸脱し、乱用した違法な処分と結論づけた。

 一方で付言として、「議会における懲罰の対象となり得る行為は原則として、議会内における議員の行為に限られるが、たとえ議会外における行為であっても議会内における行為と同等にその規律を乱し、品位を傷つけるものである場合には、議会の活動と密接な関連を有するものとして、懲罰事由になり得る」「『木津市長の官製談合の件について』という言葉の選択は著しく不適切であると言わざるを得ない」などと加えた。

 除名処分が取り消された件について、佐々木修市議会議長は「議会としては、この審決を真摯(しんし)に受け止めております。関根議員には、議員としての自覚を持ち、責任ある行動に努めていただきたいと考えております。今後も、議会の秩序および品位の保持に努めるとともに、市民の皆さまの負託に応える議会運営に努めてまいります」などとコメントを出した。

■さいたま地検、関根氏を不起訴

 三郷市役所の受付窓口で、市職員らに暴言を浴びせるなどして、県警は昨年11月7日、関根氏を威力業務妨害罪でさいたま地検に書類送検していた。さいたま地検は10日、威力業務妨害罪について起訴猶予の不起訴処分とした。

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