AI開発競争「社会が実験台に」 国連総長、ルール作り訴え
2026/07/06/20:49
【ジュネーブ共同】国連のグテレス事務総長は6日、人工知能(AI)の開発競争を巡り「計画も同意もないまま、私たちの社会が実験台となっている」と危機感を示し、国際社会が共通のルール作りを進める必要性を訴えた。スイス・ジュネーブで開かれた会合「AI統治のグローバル対話」で演説した。
グテレス氏は、AI技術について「猛烈な速さで進歩している」と指摘。統治する枠組みが欠けた現状は「持続可能なものではなく、容認もできない」と述べた。
国連総会は2025年、グローバル対話と、AIの恩恵とリスクを評価する専門家パネルの設置を決定。パネルは今月公表した報告書で、AIの恩恵が米国や中国など少数の国や企業に偏っていると警鐘を鳴らした。
グテレス氏は、AIが適切に活用されれば「格差是正の手段となり得る」とも表明。リスクを評価し、安全性や透明性を確保できるような基準作りが急務だとの認識を示した。
グローバル対話は6~7日の2日間開催。条約策定に向けた交渉の場ではなく、共通のルール作りを見据えた知見共有と機運醸成が狙い。












