埼玉新聞

 

とっさの判断…線路で立ち止まった女性、男性会社員2人が救う 電車が接近中、車にいた男性らが気付いて降り…非常停止ボタンを押し、女性を線路外に押し出す 直後に電車が通過 一分一秒を争った救出に称賛

  • 県警本部長表彰で、鴻巣署の吉田実署長(左)から感謝状を受け取った高坂利光さん(中央)と谷隆宏さん=6月26日、鴻巣署(RGB、800直し)

    県警本部長表彰で、鴻巣署の吉田実署長(左)から感謝状を受け取った高坂利光さん(中央)と谷隆宏さん=6月26日、鴻巣署

  • 【地図】北本市(背景薄緑)

    北本市の位置

  • 県警本部長表彰で、鴻巣署の吉田実署長(左)から感謝状を受け取った高坂利光さん(中央)と谷隆宏さん=6月26日、鴻巣署(RGB、800直し)
  • 【地図】北本市(背景薄緑)

 北本市の踏切内で立ち止まっていた60代女性=県内居住=の救助活動に貢献したとして県警は6月26日、鴻巣署で福島県白河市の会社員高坂利光さん(50)と宇都宮市の会社員谷隆宏さん(49)に感謝状を贈呈した。

 県警によると、2人は今年3月7日午後8時半ごろ、それぞれ車に乗り、北本市深井1丁目のJR高崎線の踏切で停車していた際、線路内で立ち止まっていた女性を発見。高坂さんは車から降り、非常停止ボタンを押し「早く外に出てください」と呼びかけるのと同時に、電車に向けて両手を大きく振って「止まれ」の合図を出した。

 反対側で高坂さんの声を聞いた谷さんも車を降りて状況を確認。電車が見えた谷さんは走って踏切内に立ち入り、女性を線路外に押し出して救出。直後に電車が通過したという。女性と2人にけがはなかった。

 高坂さんはJR東日本のグループ会社に勤務し、普段から緊急時の対応訓練などを行っているという。今回のような場面に遭遇するのは初めてで「感謝状をいただき、光栄でうれしく思う。同じ場面に遭遇したら、ためらいなく非常停止ボタンを押すように社員にも広めていきたい」と力を込めた。事故当時は無我夢中で動いていたという谷さんも「今後も大きな事故につながらないよう、早めに動いていきたい」と意気込んだ。

 県警の小沢孝文本部長は、「一分一秒を争う緊迫した状況において、とっさの判断と勇敢な行動により1人の尊い命が救われた。2人の判断力と勇気に敬意を表する」とコメントした。

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