TDLへ乗り換えなし!JR武蔵野線の新秋津駅―西武池袋線の秋津駅、間に連絡通路が誕生へ 改札を出ず、移動が4~5分短縮 今ラッシュ時は混雑、あふれた人が車と近距離 2030年代前半に供用開始か 周辺で懸念も
西武鉄道とJR東日本は、2030年代前半に西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅の間に、改札を出ることなく乗り換えできる連絡通路を整備すると発表した。秋津駅周辺は埼玉県所沢市と東京都東村山市、清瀬市が隣接。所沢市などの県西部とさいたま市などの南東部を移動するため、多くの県民が乗り換え駅として利用している。ラッシュ時などは道に人があふれ、利便性や安全性が長年問われてきた。両線の直通運転も開始予定で、所沢市は地域の活性化に期待を寄せている。
両社が今年5月に発表した内容などによると、連絡通路は全天候型で、両社の社有地を活用して設置する。秋津駅下りホーム端から、新秋津駅に新設する渡線橋をつなぐ予定で、事業費は明らかになっていない。30年代前半の供用開始を目指す。
■乗り換え8分→4分
両駅の改札間は約400メートル離れており、ホームからの移動距離は約600メートル。歩いて約8分かかるが、連絡通路を通れば約4~5分に短縮できる。常に人通りが多く、特にラッシュ時には人が道いっぱいにあふれ、車と近距離で擦れ違う混雑を見せる。整備によって利便性、安全性の向上や、バリアフリールートを確保するという。通勤に利用するという男性会社員(34)は「雨にぬれずに行けるのはありがたい」と喜ぶ。
一方で、連絡通路ができることで、駅周辺の商店街は客足が遠のく懸念もある。多くの乗り換え客が通る両駅間には、個人経営やチェーン店の飲食店がひしめく。通勤、通学客で常時にぎわい、秋津駅の乗降者数は25年度の1日平均で7万7917人。西武鉄道の担当者は「さまざまな意見があることは認識している。地元自治体と共に、まちづくりに協力していきたい」と話した。
■28年度に直通運転も
28年度には西武池袋線とJR武蔵野線の直通運転も予定する。新秋津駅と西武線所沢駅間に元々ある連絡線を活用。観光特急のみ、年間50回程度運行する見通し。西武線沿線の住民は、直通運転で観光地への移動が便利になる。JR線沿線の小田原、湘南エリア、房総エリア、大宮駅などでの新幹線の接続、東京ディズニーリゾートに乗り換えなしで行くこともできる。
西武線の秩父エリア、ベルーナドームへの観光客誘致にも期待がかかる。所沢市の小野塚勝俊市長は市議会6月定例会議で、「回遊性や新たな人の流れが生まれ、本市への観光の機運が高まる。また本市の魅力を知ってもらうチャンスにもなる」と移住や定住の促進、地域経済の活性化に期待を寄せた。











