埼玉の教員不足深刻…受験者数は過去最少、受験倍率も過去最低に 県教委が“ペーパーティーチャー”掘り起こしへ
埼玉県教育委員会は県の教員志願者数を確保するため、さまざまな取り組みを実施している。教員志願者数は減少し、本年度の受験者数は過去最少、受験倍率も過去最低となった。県教委は教員免許状保持者で教職未経験者などを対象にしたセミナーを開催したり、プログラムの対象を大学2、3年生以外にも拡大したりするなど、人材確保に奔走している。
今月13日、さいたま市浦和区針ケ谷の彩の国すこやかプラザ。教員免許保持者で教職未経験の人などを対象にした「ペーパーティーチャーセミナー」が行われ、約30人が参加した。教員として任用されるまでの概要や最近の教育事情などを説明後、パネルディスカッションでセカンドキャリアとして教職を選んだ先輩教員から話を聞いたり、ワークショップも実施された。
参加した教員免許保持者で現在は人材サービス業で働く女性(46)は「子どもが好きだけど、飛び込む勇気がなかった。体力的な部分の心配はあるけど、とても参考になり、改めて今後のキャリアを考えてみたい」と語った。ペーパーティーチャーセミナーは、今回以外にも9月以降に県内4地区で計8回実施予定だ。
県教委は5月、教職の魅力を幅広く伝え、県の教員志願者を確保するため、「彩の国みらい教師チャレンジプログラム」を実施すると発表。2022年度から25年度の前身事業「彩の国かがやき教師塾」は大学2、3年生が対象だったが、短大生、大学生、大学院生、既卒者など事業の対象を広げ、より多くの人にアプローチする。
県教委によると、今年5月1日時点で、県内公立学校の教員不足は小学校で11人、中学校で11人、高校で8人、特別支援学校で26人となっている。石川薫教育長は11日の定例会見で「教員の配置を工夫して未履修にならないよう工夫しているが、県としてもできるだけ補充できるように対応していきたい」と話した。










