死者は10人と想定…上尾・原市地区で避難訓練 震度7、マグニチュード8・1の地震発生と設定 停電は3000世帯超、断水も1800世帯に 市民ら90人が参加、小学校に“避難” 給水車を展示、飲料水の試飲体験も
上尾市原市地区で、地域住民の避難訓練が行われ、約90人が参加、市立尾山台小学校に“避難”した。市では、市内6地区に各1カ所ずつ指定避難所を選定。市民や団体、企業などさまざまな関係者の参加による住民参加型の避難訓練を実施している。原市地区は本年度の第1回目。
訓練は、午前9時に関東平野北西縁断層帯を震源地とする震度7、マグニチュード8・1の地震が発生したとの設定で行われた。被害地区の住民は原市8区と尾山台団地で約7200人。
市によると、市防災ハンドブックの被害想定を同地区の人口、世帯数であん分した場合、死者は約10人、負傷者58人、建物全壊157棟、半壊241棟、焼失27棟。停電は3000世帯を超え、上下水道の断水も約1800世帯となる。
ハンドブックによると地域住民は、自身と家族の安全を確保し火の始末をして、地震情報、被害状況などを確認する「自助」、近隣に声かけをしたり、もし火災を発見したら初期消火をする「共助」を行いつつ避難するとしている。この日は避難経路を把握し、指定避難所の尾山台小学校まで移動する訓練をした。
同小学校では、体育館で災害時の応援協定を結んでいる団体や企業約10社などがブースを設け「ミニ防災フェア」を開催。元航空自衛隊の大角康彦さんによる防災講座「避難判断トレーニング講座」も行われた。
敷地内では災害時に派遣する市の給水車(1800リットル)を展示、飲料水の試飲体験も。受付のボランティアで参加した瓦葺中3年の藤原絢葉さん(14)、椎名沙妃さん(14)は「給水車があるのを初めて知った。お水は普通においしい」「災害の時に安心できる」と感想を述べた。
同じく高田有紗さん(15)はガス会社のブースが印象に残ったという。「ガスが止まった時に自分で解除できることを知らなかったので、とても勉強になった」。受付ボランティアについても「地域の人の目を見て話を聞き取れるようにした。何かの時にこの経験を役立てたい」と話した。市危機管理防災課では「こうした訓練を通して住民の皆さんが顔の見える関係となり、自助、共助につながると思う」と話している。










