埼玉新聞

 

<所沢中2殺害>同じ中学、男子生徒が自殺していた…所沢市教委が公表 3年連続で生徒死亡の事案発生

  • 会見する出居正之学校教育部長(右)と戸村達男同次長=29日午前、所沢市役所

 所沢市教育委員会は29日、記者会見を開き、昨年7月に市立中学1年の男子生徒が自殺していたと公表した。市教委が昨年8月に設置した第三者委員会は今年3月の中間報告で、担任だった教諭の指導に「幼さがあった」としているが、自殺の原因は特定できていないという。第三者委は教諭の指導法についても検証する。

 昨年7月に中学1年の男子生徒が自殺していたことが明らかになった所沢市の中学校では、2017年から3年連続で生徒が死亡する事案が発生している。所沢市教育委員会などによると、17年7月に中学1年の男子生徒が西武池袋線の踏切内に入り、列車にはねられ死亡した事故が発生。自殺とみられている。今月6日には中学2年の少年が同級生の男子生徒を殺害したとして逮捕された。

 同校は17年の自殺後、再発防止に取り組んでいたが、今回発表された事案が発生し、市教委もできる限りの支援を行ってきたという。

 市教委は29日の記者会見で、同じ中学校で生徒が死亡する事案が3件発生していることについて「教育委員会としても重く受け止めている。3年連続で起きていることから、当該中学校について何らかの問題があるのではないかという考えの下で調査しなければならない」としているが、「現段階で何か共通する問題があるということについては把握していない」と述べるにとどめた。

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