埼玉新聞

 

成虫10匹を“商品券500円分”と交換スタート 木を枯死させてしまうクビアカツヤカミキリ、繁殖力が高くダメージ大 捕殺奨励制度、越生町が開始 1人100匹まで交換可、予算100万円が無くなり次第終了

  • クビアカツヤカミキリの成虫。体長は25~40ミリ程度になる(県環境科学国際センター提供)

    クビアカツヤカミキリの成虫。体長は25~40ミリ程度になる(県環境科学国際センター提供)

  • 梅林を前にスタンプカードとチラシを持つ越生町職員

    梅林を前にスタンプカードとチラシを持つ越生町職員

  • クビアカツヤカミキリの成虫。体長は25~40ミリ程度になる(県環境科学国際センター提供)
  • 梅林を前にスタンプカードとチラシを持つ越生町職員

 特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」の食害からウメの木を守ろうと、ウメの産地・越生町は5月から、成虫10匹を500円分の商品券と交換する捕殺奨励制度を開始した。担当者は、「(ウメの花を)観終わった後の5、6月には収穫があり、一次産業へのダメージが大きい。防除のための雰囲気づくりも含め、スピード感をもって対策する」と力を込める。

 クビアカツヤカミキリは中国原産のカミキリムシで、幼虫がサクラやウメなどのバラ科の樹の内部に侵入して内部を食べ、木が枯死する場合もある。町商業観光課によると、町内では2023年に初めて被害を確認。繁殖力が高く、現在は町内全域で確認できるまで広がった。被害のあったウメの枝を切るなどの対応をしたウメ農家もあるが、ウメは実がなるため注入薬剤の制限があり、高齢化で夏場の作業ができないなど、防除に課題があった。

 同制度は「見つけて!教えて!おごせクビアカつかまえ隊」と題し、町民が町内で成虫を捕殺し、容器に入れて窓口まで持参する。成虫1匹につきスタンプ1個を押印し、10個で町内の店で使える「越生スタンプ会商品券」と交換する。1人100匹まで交換可能で、予算(100万円)が無くなり次第終了する。

 夏に向けて暖かくなると成虫が樹木から飛び立ち始めるため、この時期に捕まえることが大事という。幼虫が排出する木くずとフンの混ざった「フラス」などが手がかりになる。今後は学校と連携した取り組みなども実施する予定。

 詳しくは同町のホームページへ。

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