「とても神秘的」 埼玉の「地下神殿」で初の見学会 正体は…公園の地下に潜む治水施設 雨水をため、たまった水をそばを流れる川に流す
「みさと地下神殿」の愛称で注目を集める三郷市の治水施設・新和調整池(同市中央2丁目)で3月28日、市民を対象にした初の見学会が開かれた。参加した市民からは「すごく大きい。神秘的」などの感想が聞かれた。
新和調整池はつくばエクスプレス三郷中央駅南側徒歩5分ほどの場所。中央2丁目八丁堀公園の地下に潜む治水施設。雨水をため、たまった水をそばを流れる第二大場川に流す。
水位の低い周辺地域に降った雨が一斉に河川へと流入しないよう、水を一時的にため込む施設。UR都市機構が2002年からまちづくりの一環として調節池を整備し、現在は移管された市が、維持管理を続けている。
調整池は南北約40メートル、東西約50メートル、高さ約7・5メートル。天井を支えるため、コンクリート造り直径1メートルの丸柱が約70本設置されている。「防災地下神殿」の名で親しまれる春日部市の首都圏外郭放水路の調圧水槽と類似の機能を持つ。
市は首都圏外郭放水路を管理する国と連携しステッカーや缶バッジを作成。地域の治水対策や施設の役割を知ってもらおうと、近年調節池を「みさと地下神殿」と銘打ちPRに力を入れている。
今回市民を対象に、初めて施設見学会を開催した。市河川課によると、30人の募集に650人以上の応募があったという。市側も見学会に向け準備を進めてきた。そもそも水を施設の中は真っ暗。内部に照明を設置し、コンクリートで囲まれた空間で音の反響を知ってもらおうとハンドベルを用意するなど工夫を凝らした。
この日は抽選で選ばれた親子9組23人が見学会に参加した。参加者は市職員の説明を受けながら、階段で地下の調節池に下りた。広大な空間に柱が並び立つ光景に「大きい、柱がたくさん」など歓声が沸いた。
近くに住む熊澤咲架さん(8)、洋樹さん(44)、恵津子さん(50)は家族で参加。「友達とよく遊んでいる公園の下に、このような施設があるとは思わなかった。中はすごく大きかった。とても神秘的」と感想を話した。
見学会を開いた市河川課は「市民が治水について関心を持ってくれるということを改めて実感した。今後もアピールを続けていきたい」と話している。









