埼玉新聞

 

妙技で食に感謝 埼玉の神社で“四條流”包丁儀式 烏帽子などまとった料理人が大まな板の上のコイ1匹を巧みにさばく

  • コイをたちどころに切り身にする包丁人(右)=22日正午ごろ、秩父神社

    コイをたちどころに切り身にする包丁人(右)=22日正午ごろ、秩父神社

  • 【地図】秩父市(背景薄緑)

    秩父市の位置

  • コイをたちどころに切り身にする包丁人(右)=22日正午ごろ、秩父神社
  • 【地図】秩父市(背景薄緑)

 日本料理の流派「四條流」による包丁儀式が22日、秩父市番場町の秩父神社で行われた。烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)を身にまとった料理人が、大まな板の上のコイ1匹を巧みにさばき、神様に日頃の食物への感謝を表した。 食材に直接手を触れることなく、包丁とまな箸を使って切り身にする日本料理の伝統儀式。平安初期に四條中納言藤原朝臣山陰卿がコイをさばいたのを機に、40種以上の儀式の切形が継承されている。秩父神社の会場で実施するのは今回が32回目。

 今年は東京都中央区の料理人佐藤柏翔さんが包丁人を務め、檀紙(だんし)を用いた切形を披露した。見物客は、雅楽の音色が鳴り響く会場で、包丁と箸の妙技に酔いしれていた。

 四條流頭取の斎藤一義さん(77)は「日本王朝時代の厳粛な儀式に触れ、多くの若者が料理人の道に興味を持ってくれたら」と話していた。

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