男子高校生が死亡…サッカー部監督とコーチの教諭2人を書類送検 車を管理する義務を怠り、夜の高校グラウンドで生徒らが無断運転…横転した車に乗った生徒が死亡、別の生徒にもけがを負わせた疑い
さいたま市西区西遊馬の私立埼玉栄高校のグラウンドで2024年11月16日夜、同校生徒らが軽乗用車を運転し、横転させて助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、県警交通捜査課と大宮西署は6日、業務上過失致死傷の疑いで、同校男子サッカー部監督の男性教諭(43)とコーチの男性教諭(38)をさいたま地検に書類送検した。
監督は「鍵を置けばすぐにグラウンド整備ができるので便利になると思った」、コーチは「監督の指示で車内に鍵を入れた。これですぐに使えるだろうと軽く考えてしまった」といずれも容疑を認めているという。
書類送検容疑は同校サッカー部のグラウンド整備用の軽乗用車の損壊を認識し、生徒らが乗り回すことを予見できたにもかかわらず、適切に管理する義務を怠り、鍵を車内に置き無施錠のままグラウンドに止め、車に乗った男子生徒を事故で死亡させ、同乗の別の男子生徒=当時(17)=にけがを負わせた疑い。
同課によると、死亡した男子生徒の遺族からの告訴に基づき捜査していた。車は学校の備品としての登録はなく、男子サッカー部の備品として使用されていた。同校の内規では、監督とコーチが備品の保管管理の責任を負っていた。
車は22年8月ごろに部が購入。11~12月ごろに監督の指示で鍵が車内で保管されるようになり、23年8月ごろから複数回車体のミラーが破損したり、車体がへこむなどしていた。2人は破損を認識しており、「誰かが侵入していたずらをしたと思った」「へこんでいたけど気にしなかった」という趣旨の供述しているという。第三者委員会の調査によると、22年末ごろから生徒による無断運転が始まり、事故発生までの約2年間にわたり常態化していた。
県警は昨年11月、車を運転していた東京都三鷹市の同校元男子生徒=当時(17)=を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで書類送検。さいたま地検が同容疑でさいたま家裁に送致している。
同校を運営する学校法人佐藤栄学園の田中淳子理事長は「学園として大変重く受け止めている。今後も捜査に協力したい」とコメントした。一方で、捜査が続いていることを理由に記者会見の開催を否定した。









