埼玉新聞

 

知床沈没被害者家族「許せない」 公判で供述調書読み上げ

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 北海道・知床半島沖で2022年4月、乗客乗員計26人全員が死亡、行方不明となった観光船沈没事故で、業務上過失致死罪に問われた運航会社社長桂田精一被告(62)の第8回公判が2日、釧路地裁(水越壮夫裁判長)で開かれた。検察側は「絶対に許せない。与えることができる最大の刑罰を」との被害者家族の供述調書を読み上げた。

 検察側は複数人の調書を読み上げ、このうち事故で亡くなった男女カップルの家族のものには「生きて(恋人と)幸せになりたかっただろう。悔しくて悔しくて仕方がない」と記されていた。調書によると、男性は船に同乗していた恋人の女性にプロポーズを予定し、港付近の駐車場に止まっていた車からは、女性に宛てた手紙とネックレスが見つかったとした。

 2日午後には被告人質問が行われる。同日朝、桂田被告は報道陣に深く一礼して裁判所に入った。

 事故は22年4月23日に発生。起訴状によると、悪天候が予想され出航中止を船長に指示するなど、危険を未然に防ぐ注意義務を怠り、行方不明6人も含め乗客24人と乗員2人を死亡させたとしている。

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