埼玉県庁舎の位置決定を延期 再整備で 現在地と浦和美園の2地点に絞り 知事「慎重を期して検討」 26年度中に基本計画
大野元裕知事は26日、老朽化などの問題を抱える県庁本庁舎の再整備に関し、2025年度中としていた位置の決定を延期する考えを示した。2月定例県議会で、田村琢実県議(自民)の代表質問に答えた。学識経験者や県行政に関わりのある団体で構成した懇話会で資料の不足が指摘された状況を踏まえ、大野知事は「慎重を期して検討する必要がある。要請のあった資料を追加し、しっかりと議論いただくためには、相応の期間を要する。25年度中としていた決定時期は延期させていただきたい」と述べた。
大野元裕知事は26日、老朽化などの問題を抱える県庁本庁舎の再整備に関し、2025年度中としていた位置の決定を延期する考えを示した。2月定例県議会で、田村琢実県議(自民)の代表質問に答えた。学識経験者や県行政に関わりのある団体で構成した懇話会で資料の不足が指摘された状況を踏まえ、大野知事は「慎重を期して検討する必要がある。要請のあった資料を追加し、しっかりと議論いただくためには、相応の期間を要する。25年度中としていた決定時期は延期させていただきたい」と述べた。
県は24年度末に現在地と浦和美園(さいたま市緑区美園の県有地)の2地点に絞り、昨年8月の懇話会で利便性や危機管理、整備コストなどの評価項目で2地点を比較する検討方法を示した。比較評価が公表された今年1月の懇話会では、複数の委員が「現在地が妥当」とする見解を示した一方、「前提となる資料が現在地案に誘導している」との意見や、工期が長期化する現在地案での資材高騰リスクなどが指摘された。
田村県議は「公平な比較資料を再作成し、懇話会および県民に対して再度意見を伺う必要がある。今年度中の決定に固執せず、時間をかけて丁寧なプロセスを求める」と質問。大野知事は「資料は信頼できる情報を引用し、中立性が担保されるよう作成した。恣意(しい)性があるとは考えていないが、浦和美園地区の将来性の観点や整備コストなどに関する資料の不足の指摘があった」などと答弁した。
同日の本会議閉会後、大野知事は取材に対し、「指摘された資料の準備に時間がかかり、年度内には到底間に合わない」と説明。県は25、26年度の2カ年で基本構想・基本計画を一体的に策定する方針で、全体の行程への影響について大野知事は、「現時点では26年度中に基本計画の完成を目指す。丁寧なプロセスを踏んで、専門的な意見をいただいて判断することで責任を全うする」と強調した。










