埼玉新聞

 

男性死亡…襲われて失血死 思い込みで怒った男に拘禁刑18年 何度も刺して「理不尽というほかない」 生活支援施設で暮らしていた2人 男は前科があった無職29歳

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】新座市

    新座市の位置

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
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 新座市の生活支援施設で昨年6月、同施設に住んでいた男性=当時(46)=を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた、新座市の無職清水寛太被告(29)の裁判員裁判の判決公判が17日、さいたま地裁で開かれ、江見健一裁判長は求刑通り拘禁刑18年を言い渡した。

 江見裁判長は判決理由で、清水被告が自身の財布からなくなった現金を男性が盗んだと思い込み、怒りに任せて一方的に犯行に及んだとして、「理不尽な犯行というほかない」と非難。被告に粗暴犯の複数の前科があることに触れ、「他人を傷つけることに対する抵抗感が乏しい」と指摘した。

 弁護側はこれまでの公判で、被告が男性に貸した金がパチンコなどに使用されたことで裏切られたと思ったとして、拘禁刑12年が相当と主張していた。

 判決によると、被告は昨年6月5日、新座市栗原の生活支援施設で同居していた男性の腹部などを包丁で複数回突き刺し失血死させた。

■どんな事件だった 施錠できる4部屋で4人が生活(以下、2025年6月7日配信の初報記事)

 生活支援施設で男性を包丁で刺したとして、新座署は5日、殺人未遂の疑いで、新座市栗原、無職の男(29)を逮捕した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。同署は男性の身元の確認を進め、遺体を司法解剖して死因や動機を調べる。

 逮捕容疑は5日午後3時半ごろ、同施設に住む40代男性の部屋で、男性の上半身を所持していた文化包丁で数回突き刺すなどして、男性に全治不詳の傷害を負わせた疑い。

 同署によると、5日午後3時45分ごろ、男から「金銭トラブルで人を刺した」などと110番があった。署員が施設に駆け付けたところ、男性が1階の部屋で意識不明のまま倒れていた。現場にいた男に事情を聴き、施設内の包丁で刺したことを認めたため逮捕した。

 同施設は一戸建ての住宅を改造した支援施設で、1、2階の鍵のかかる4部屋にそれぞれ4人が入居。被害者の男性は1階、男は2階に居住していた。
 

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