埼玉新聞

 

43年の歴史に幕…歴史民俗資料館が今月末で閉館 上福岡市と大井町が合併したふじみ野市 歴史を振り返るミニ展示会が開催中 今後は別の郷土資料館と統合し、市立博物館としてリニューアルオープンへ

  • 上福岡歴史民俗資料館の43年間の歴史を辿った資料や写真を展示したミニ展示会=ふじみ野市長宮

    上福岡歴史民俗資料館の43年間の歴史を辿った資料や写真を展示したミニ展示会=ふじみ野市長宮

  • 【地図】ふじみ野市(背景薄緑)

    ふじみ野市の位置

  • 上福岡歴史民俗資料館の43年間の歴史を辿った資料や写真を展示したミニ展示会=ふじみ野市長宮
  • 【地図】ふじみ野市(背景薄緑)

 1983(昭和58)年の開館から43年間にわたり、展示会や学習講座などを通して市民とともに文化の継承に取り組んできたふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館(ふじみ野市長宮、井上樹朗館長)が今月末で閉館する。これを控えて、同資料館の開設経緯や企画展の歴史年表、年代別の建物の写真など関係資料約25点を通して、同資料館の歴史を振り返るミニ展示会「さよなら上福岡歴史民俗資料館」が、同資料館1階で開かれている。

 同展は2月28日まで。開催時間は午前9時~午後4時30分。入場無料。同資料館は市大井中央の「大井郷土資料館」と統合し、今年9月に改装した同郷土資料館の建物で「市立博物館」としてリニューアルオープンする。

 市によると、83年に開設された同資料館の場所は旧福岡村や旧福岡町の役場が設置されていた。1917(大正6)年、明治時代に建設された三福学校の校舎を同所に移築し、2年後から同村役場として開庁。60(昭和35)年には町制が施行され、村役場はそのまま町役場となった。

 72(昭和47)年、同町が上福岡市に移行し、市庁舎は現ふじみ野市庁舎の場所に建設され、町役場は空き家となった。市民らから市内の文化財を保存、継承するための施設の設置を求める要望書が出されたことなどを受け、市は同所に郷土資料館開設準備室などを設置した。

 同市は83年、町役場を解体し、新たに上福岡歴史民俗資料館を建設、オープン。2005(平成17)年には上福岡市と大井町が合併し、ふじみ野市が誕生。その後、市立博物館の建設計画が進められていた。

 ミニ展示会は同資料館が発行する展示資料や講座の報告などを掲載した「資料館通信」(2025年6月に第86号を発刊)の第1号から第5号、市教育委員会が81年に作成した「郷土資料館」の基本構想と市民からの設置要望書、開設翌年度(84年)から26年度までに開いた企画展と特別展の一覧表が展示されている。

 また、昭和初期に撮影された福岡村役場や昭和40年代の福岡町役場、昭和58年に開設した直後の上福岡歴史民俗資料館などの写真と建物の平面図も掲出している。

 ミニ展示会の期間中、同資料館2階では、明治から昭和期の生活用具や遊び道具などを展示した企画展「昔のくらしと昔の学校」も開催。同資料館は「昔のくらしや役場があった時代、歴史民俗資料館のできた経緯や展示事業を思い起こしてもらえれば」と来場を呼びかけている。

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