埼玉新聞

 

「埼玉県ジン」が誕生…割れせんを活用 埼玉名物「草加煎餅」で香りづけ 独特の香ばしさが魅力、和食との相性も良し 老舗煎餅店と都内の会社が連携して実現

  • 「埼玉県ジン」と草加せんべいを紹介する田幡直子さん(左)と高橋元一代表=草加市

    「埼玉県ジン」と草加せんべいを紹介する田幡直子さん(左)と高橋元一代表=草加市

  • 【地図】草加市(背景薄緑)

    草加市の位置

  • 「埼玉県ジン」と草加せんべいを紹介する田幡直子さん(左)と高橋元一代表=草加市
  • 【地図】草加市(背景薄緑)

 草加特産の「草加煎餅」を素材にしたスピリッツ「埼玉県ジン」が誕生した。草加の老舗煎餅店と都内の企画会社が連携し、割れた煎餅「割れせん」を活用したクラフトジンだ。独特の香ばしさが魅力で、和食との相性も良いという。

 開発に関わったのは東京都足立区のNAPORU合同会社。全国の各都道府県でオリジナルのジンを開発する「県ジンプロジェクト」の一環で「埼玉県ジン」を企画した。

 ジンの香りづけに使用する、「ボタニカル」と呼ばれる素材は通常ハーブを使う。「県ジンプロジェクト」は、各県の特産品をボタニカルに使用するのが特徴。これまでワサビ(静岡)やスダチ(徳島)、レモン(広島)などのジンが販売されている。

 埼玉県ジンの開発に向け、NAPORUの田幡直子さんは、ボタニカルに草加煎餅を選んだ。協力したのは1961(昭和36)年に創業した草加市青柳の老舗「草加煎餅丸草(まるそう)一福」。素材や製法にこだわる同社の煎餅は県産米を使用し、生地から焼きまで一貫生産。精米仕立てのコメの甘みを味わえる逸品に仕上げている。

 同社の高橋元一代表はクラフトジン開発の提案を受け「割れただけで煎餅の価値は変わらない。煎餅に親しみをもってもらう良い機会と思った」と素材の提供を快諾した。

 ジンのパッケージは県番号「11」をデザインしたもの。昨年10月からインターネットで販売を開始した。今年に入り、草加市内で提供する飲食店を増やすなど「埼玉県ジン」を味わえる場を増やしている。年間千本の売り上げを目指している。

 取り組みの一環として、田幡さんと高橋代表は1月、売り上げの一部を草加神社に奉納した。田幡さんは「ご当地ジンのコミュニケーションを広げていきたい。地域の皆さまに長く愛される商品になれば」と期待している。

 ジンはインターネットで1本(500ミリリットル)4950円(税込み・配送料別)で販売している。

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