埼玉新聞

 

AKB48次世代エース・矢作萌夏さん(埼玉出身)、史上最速のソロコン開催 姉からの手紙に涙

  • 『ハート型ウイルス』ではナース姿のコスプレを披露した

  • 松本伊代さんの『センチメンタル・ジャーニー』を歌った

  • 自慢の歌唱力でSDN48の『愛よ 動かないで』を歌い上げたた

  • 憧れである渡辺美優紀さんの楽曲を披露した

  • 今夏写真集の発売が決定するなど、これからの矢作さんの活躍から目が離せない

 AKB48の矢作萌夏さん(16)=埼玉出身=は16日、東京・後楽園の東京ドームシティホールで「AKB48矢作萌夏ソロコンサート~みんなまとめてすちにさせちゃうぞ~」を開催した。グループに加入して約1年でのソロコンサートにも関わらず、持ち前のアイドルらしさ全開の堂々としたパフォーマンスで約2000人の観客を魅了した。(森本勝利)

■史上最速でのソロコンサート開催

 矢作さんは2002年7月5日生まれ。昨年1月の「第3回AKB48グループドラフト会議」でAKB48チームK、B、4の3チーム競合の末、チームKが1巡目での交渉権を獲得し、同チームに所属となった。

 加入後は研究生ながら握手会人気はトップクラスを誇り、先輩メンバーに引けを取らないパフォーマンスを見せるなど、AKB48の次世代エースとして期待されている。

 先月の「AKB48 13周年記念公演」で正規メンバーへの昇格、そして研究生史上初(発表時)、メンバーとしても史上最速でのソロコンサート開催が発表された。

■歴代の埼玉出身メンバーの曲でオープニング飾る

 ピンクのサイリウムが揺れる中、矢作さんはペットとして飼っているカエルの巨大オブジェに乗って登場した。1曲目は島崎遥香さん(埼玉出身)がセンターを務めた『永遠プレッシャー』でスタートした。そしてSKE48の『意外にマンゴー』と続き、3曲目は渡辺麻友さん(同出身)のソロ曲『シンクロときめき』を披露した。

 MCで矢作さんは「こんなにいっぱい人が来てくれて」と笑顔でファンにあいさつ。「“すち(矢作さんがよく使う「好き」を表現する言葉)”が詰まったコンサートになっているので、皆さんも萌ちゃんのこと“すち”になってください」と可愛らしく呼びかけた。

■コスプレ、そして自慢の歌声で懐メロを歌唱

 次のブロックでは、様々なコスチュームに扮した矢作さんが楽曲を披露した。『ウィンブルドンへ連れて行って』ではテニスウェアを、『ハート型ウイルス』ではナース服といった姿で登場すると、大きな歓声が上がった。

 そして矢作さん自慢の歌唱力も存分に見せつけた。レベッカの『フレンズ』や、松本伊代さんの『センチメンタル・ジャーニー』といった懐メロにも挑戦。懐かしい楽曲の数々に、往年のアイドルファンたちを虜(とりこ)にしていた。

 またSDN48のバラード曲『愛よ 動かないで』では、ピアノ伴奏のもと力強い歌声で歌唱。それまでの可愛らしい雰囲気はガラリと一変し、少し大人びた表情を見せながら客席に歌を届けた。

■憧れの渡辺美優紀さんの楽曲披露、姉からのサプライズに涙

 後半では、憧れの存在だという元NMB48の渡辺美優紀さんの楽曲『わるきー』をアレンジした『もえきー』や、『やさしくするよりキスをして』をカバー。アイドルらしさが詰まったパフォーマンスを見せた。

 そして昨年11月にSKE48を卒業した姉・有紀奈さんに捧げる曲として『約束よ』を歌う直前、同期である大盛真歩さんが登場し、サプライズで姉からの手紙を代読した。驚きのあまり腰が抜けてしまった様子の矢作さん。「アイドル時代に心残りだったことを萌夏に成し遂げてほしい」といったメッセージが読まれると思わず涙を浮かべた。

 本編最後に歌った『未来の扉』では、「これからはAKB48の先頭に立って、未来のAKB48を作っていけるように頑張ります!いや、絶対に引っ張っていきます!」と声を震わせながらも高らかに宣言。会場の「もえか」コールはより一層大きくなった。

■“すち”が詰まったアンコール、そして初の写真集発売が決定

 アンコールは『大声ダイヤモンド』『希望的リフレイン』『#好ちなんだ(#好きなんだ)』といったAKB48の代表曲で始まった。歌詞では「好き」という言葉を「すち」に変えて披露するという、矢作さんらしい構成でファンを楽しませた。

 最後の曲『もえのことがすちだから(君のことが好きだから)』のタイトルコール直前、1通の封筒が手渡され、今夏にソロ写真集が発売されることがサプライズで発表された。矢作さんは「やばい!どうしよう!」と喜びを爆発させた。勢いそのままに楽曲をパフォーマンスし、矢作さんの魅力が詰まったソロコンサートは大盛況で幕を閉じた。

=埼玉新聞WEB版=

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