埼玉新聞

 

ボヨンボヨンらが出演、全国初の笑いと人権絡めた喜劇 吉本興業が地元とコラボ、ふじみ野で公演

  • 「笑い」を絡めた人権講演劇を吉本興業所属芸人とふじみ野市民らで創り上げた=ふじみ野市の勤労福祉センター

 人権について楽しみながら理解してもらおうと、吉本興業(東京都新宿区)は6日、ふじみ野市の勤労福祉センターでよしもとふじみ野劇団「なかよし絆プロジェクト」の旗揚げ公演を行った。

 同劇団は吉本興業が全国で取り組む「住みますプロジェクト」の一環で、地元とコラボした「よしもとふるさと劇団」として結成された。市の人権教育推進協議会では人権に関する講演会などを開いており、新たな試みとして全国初となる「笑い」と人権を絡めた喜劇の制作を吉本興業側に依頼し今回実現した。

 公演は「自分で描く自分の人生」をテーマに埼玉県住みます芸人の天狗やボヨンボヨンら所属芸人が出演した。市民有志ら15人も劇中に参加し芸人さながらの演技を披露すると、客席からは笑いが起きていた。参加者は「緊張したけど楽しくできた」「芸人さんたちと同じ舞台に立てたことはうれしかった」と喜んだ。

 演出を担当した芸人のカートヤングさんは「思いやりを持って人に接したり、夢を応援する大切さなどを分かりやすく伝えることができた。親子連れも多く笑いながら見てくれて大変ありがたい。この取り組みを来年、再来年と継続していくとともに、全国各地でも広がっていけば」と話していた。

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