“神秘的な野鳥”姿を見るのが難しいとされるヤマドリの雄 埼玉・小川の関口さんがチョウの調査に出かけ遭遇 「車のエンジン音に反応しているのでは…」と分析
2026/01/31/10:38
小川町の山里で17日、森の中に生息し、姿を見るのが難しいとされるヤマドリの雄に遭遇し、至近距離での撮影に成功した。この“不思議な体験”は「チョウ博士」として知られる同町の関口幸男さん(78)の案内で実現した。
ヤマドリはキジ科。日本固有種で、里や草地にいるキジと違い、山地に生息。美しい赤褐色と、雄が持つ90センチ程の長い尾が特徴で、滅多に人前に姿を現わさないため“神秘的な野鳥”と呼ばれている。近年は個体数の減少で、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。
関口さんは小学生の頃からチョウなどの昆虫に興味を持ち採取や飼育に取り組んできた。その中で、日本の国蝶・オオムラサキも飼育や生態を研究し、仲間と山里に放すなどの保護活動もしている。
今月13日、オオムラサキの越冬幼虫の調査に出かけ、たまたま「珍しいヤマドリに出合った」という関口さん。同じ場所で何十年も調査を続けてきたがヤマドリと遭遇したのはその時が初めてだった。
その後、知人2人を別々に案内するといずれも姿を見せた。しかし知人の1人が単独で山に入り、同じ場所で2時間も粘ったが出てこなかったという。この不思議な話がきっかけで関口さんに、現地に案内してもらった。
軽トラックに同乗させてもらい山里に入った。現地に到着。車のエンジンを切って、まもなく雑木林の上の方からガサガサと落ち葉を踏むような音が聞こえてきた。半信半疑だったが、何とヤマドリだった。しかも関口さんの足元まで下りてきて、付いて回り、じゃれ合うような様子も見られた。
関口さんは「なぜ(私が行くと)ヤマドリが下りてくるのか分からないが、車のエンジン音に反応しているのでは…」と分析している。ヤマドリの不思議な体験、野鳥の世界も変わりつつあるのか。










