埼玉新聞

 

自民と維新が対決 議席へ火花 選挙協力「時間かかる」/衆院選埼玉2区(川口市の一部区域)

  • 川口市内では衆院選、市長選、市議補選の三つの選挙が行われており、3枚の掲示板にはそれぞれの選挙の立候補者ポスターが掲示されている=28日、川口市内

    川口市内では衆院選、市長選、市議補選の三つの選挙が行われており、3枚の掲示板にはそれぞれの選挙の立候補者ポスターが掲示されている=28日、川口市内

  • 川口市内では衆院選、市長選、市議補選の三つの選挙が行われており、3枚の掲示板にはそれぞれの選挙の立候補者ポスターが掲示されている=28日、川口市内

 維新前職の高橋英明(62)は公示日の27日午前11時、川口駅東口の第一声で強調した。「この3、4カ月で一気に変わり始めた。われわれは与党の中の『改革与党』。われわれがいなければ改革は進まない」と初めて政権与党となり、自民に与えた影響を全面にアピール。「政権の枠組みに入るに当たり12本の政策提言を行い、高市首相はほぼ丸のみしてくれた」。自民が打ち出した食料品への消費税ゼロへの検討などは、維新の与党入りがもたらした成果だと強調した。

■ガチンコ勝負

 一方、ともに与党候補で10度目の当選を狙う自民前職の新藤義孝(68)について、高橋は「ずっと『ガチンコ』でやってきた。初めから選挙協力はしないと言っている。特に何もない」と割り切っている。新藤と高橋は2021年、前回24年とこれまでに2回、埼玉2区で戦い、いずれも新藤が勝利している。高橋は2回とも次点で、北関東で比例復活を果たした。前回の惜敗率は59・56%だった。

 「埼玉2区において維新と話し合いを持ったことはない。連立を組んでいるとはいえ、残念ながら市長選においては『真逆』の対応をされてしまっている」。公示前、記者団の取材に応じた新藤は維新との選挙協力の可能性についてそう述べ、突き放した。

■市長選はねじれ

 今月25日告示の川口市長選で自民は、元県議の新人立石泰広を推薦し、全面的に後押しする。立石の出陣式には、党県連会長の古川俊治や新藤ら衆院議員、県議らが勢ぞろいし「市長に最もふさわしいのは立石さん」と応援。27日午後、川口駅東口キュポ・ラ広場で行われた新藤の出陣式には立石が出席し、それぞれへの支援を呼びかけた。

 一方の高橋は市長選で無所属で元県議の新人岡村ゆり子の支持を明言。表立った支援活動こそ行わないものの、自身が政治の道に入るきっかけとなったという元同市長の故岡村幸四郎の次女である、ゆり子を応援する。高橋はかつて自民の川口市議だった。

 国政で連立与党を組み、政策で一致点を見いだしてきた自民と維新だが、選挙戦では火花を散らす。新藤は「自民と維新の連立は始まったばかり。政党として連立を組み、協議し、国に責任を持つという意味では同じ方向を向いている。今後、そうした連携の形は、時間をかけることで出てくるのではないか」と話している。

 埼玉2区では参政新人の菅野静華(37)、国民新人の細谷勇人(36)も立候補している。=敬称略

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