車いすバスケ「埼玉ライオンズ」逆転負けを教訓に 北風主将「天皇杯で結果を出す」
車いすバスケットボールの埼玉ライオンズは10日、サイデン化学アリーナさいたま(同市桜区)でWB SUPER LEAGUE2025―26を行い、NO EXCUSEに53―63で敗れた。3月には車いすバスケ日本一を決める天皇杯への出場を控え、北風大雅主将は「優勝するために天皇杯に行く。そのための今シーズンなので、一つの隙もつくらず次戦に挑みたい」とリーグ最終戦を見据える。
リーグ全4試合のうち、1勝1敗で迎えた第3戦。攻守の切り替えで古川諒、財満いずみが自身の車いすで相手の初動を遅らせ数的有利を生むと、北風主将が素速くボールを運びアシスト。大山伸明(上尾市出身)、熊谷悟が車いすの片輪を浮かせシュートを決めるなど、優位に進めて前半を33―28で折り返した。
一気に点差を離したい第3クオーター、試合の流れが傾く。「戦略的ではないところで自分たちの攻撃を崩してしまった」(中井健豪ヘッドコーチ)。精神的な焦りからゴール下や優位な状況でのシュート精度を欠き、同クオーターは5―18と逆転を許してリズムを取り戻すことができなかった。
財満は「どのチームよりも強度高く練習している自信はある。それを信じ切れないのが今のライオンズの弱さ」とコンタクト、フィジカルの強度を維持できなかった試合を振り返った。
車いすバスケは健常者も大会で共にプレーできる。チーム最多28得点の大山は「健常者の自分にとって車いすはスポーツをするための道具で、野球でいうバットやグラブと一緒」と話し、「パラスポーツではあるけれど、みんなで戦える一つのスポーツとして楽しんでほしい」と呼びかける。
この日、会場には約150人の観客が足を運んだ。初観戦という菊地律斗さん(7)は「かっこよくて、すごかった」と車いす同士がぶつかる音やタイヤの焼けるようなにおいに大興奮。父・拓也さん(34)も「想像より迫力もあるし、速かった」と最前列で楽しんだ。
東京2020パラリンピックを機に財満のファンになり、オリジナルの応援グッズを身に着けた森村規子さん(52)は天皇杯の観戦を予定。「今年はトヨタアリーナの中央でライオンズメンバーが宙に舞うのを見に行くんです」と初優勝に期待を膨らませた。
リーグ最終戦は今月31日、千葉ホークスと対戦(サイデン化学アリーナさいたま・14時)。初の栄冠を狙う天皇杯第51回日本車いすバスケットボール選手権大会(3月6~8日・TOYOTA ARENA TOKYO)の初戦は3月6日、伊丹スーパーフェニックスとぶつかる(14時30分)。
北風主将は「天皇杯は六度目の正直。きょうの負けを意味あるものにして次の試合は必ず勝ち、天皇杯ではファンの皆さんに優勝する姿を見せたい」と誓った。
■埼玉ライオンズ さいたま市を中心に活動する車いすバスケットボールチーム。1978年創部。91年に天皇杯に初出場し準優勝。2025年も含め過去5度、決勝に駒を進めている。主な選手に女子日本代表の財満いずみら。










