落石事故で通行止め…国道140号が27日に復旧 暫定で迂回路だった大滝トンネルの通行は終了 「通行止め解除後も安全運転を」
2025年7月と9月に発生した落石事故で通行止めになっている秩父市大滝の国道140号(道の駅大滝温泉と贄川交差点間約8・5キロ)は、27日午前10時に通行止めが解除される。県は当初、26年2月末ごろの復旧を見込んでいたが、工事は順調に進み、早期竣工(しゅんこう)がかなった。解除に伴い、迂回(うかい)路として暫定供用していた大滝トンネル(全長2053メートル)は、同時刻をもって通行できなくなり、本開通に向けた工事が再開される。県秩父県土整備事務所職員は「140号の復旧は万全だが、通行者は『100%安全』とは思わず、法定速度をしっかり守って運転してほしい」と呼びかけている。
25年7月11日午後10時ごろに発生した落石は、道路から約65メートル上の自然斜面が岩盤崩落し、落石径2メートルほどの複数の石が道路上に停止した。9月12日夜~13日朝の間に再び発生した落石は、7月時の発生源とは異なる道路比高差約65メートル上で岩盤崩落し、落石径1メートルほどの複数の石が道路をふさいだ。
同事務所によると、二つの落石事故は「風化」が原因。新井昌行所長(58)は「長年の雨や風によって表面の土が流れて岩盤がむき出しになり、岩の割れ目などに進入した水が凍結・膨張などを繰り返し、内側から破壊した」と説明する。
今回の復旧作業に合わせ、道路山側の斜面に長さ計110メートルの「高エネルギー吸収型落石防護柵」を新たに設置し、再発防止対策を強化した。新井所長は「今回のような事故が二度と起こらないことを願うが、風化はその日の天候にかかわらず、どこの地域でも起こると心得てほしい。ドライバーのスピードの出しすぎによって、避けられる事故が避けられなくなるケースもある」と話す。
140号の復旧工事は今月16日に完了。工事全般を担当したサンセイ磯田建設(秩父市荒川上田野)は、22年9月に中津川三峰口停車場線で発生した土砂崩落事故の初期工事も担当した。黒沢将之工事長(48)は「中津川事故の工事経験を生かし、工程通り、全従業員が無事故で終わることができた」と振り返った。
県秩父県土整備事務所の斉藤康介技師(27)は「工事関係者をはじめ、迂回路通行に協力いただいた地域の方や観光客らのおかげで、スピーディーかつ慎重に工事が進んだ。通行止め解除後も安全運転をお願いしたい」と話していた。










