列車が通過する数秒前に…踏切内で立ち往生の高齢男性、夫が引っ張って避難 同じ踏切で妻が翌日 遮断機に自転車の前かごを挟まれた高齢女性、踏切外へ押し出す 夫婦が2日連続 遮断機下りた中での救助に称賛
踏切内で立ち往生していた高齢男性を見つけて安全な場所に避難させたとして、幸手署は15日、久喜市の会社員小田原弘樹さん(37)に感謝状を贈呈した。妻の摩弥さん(36)も翌日に同じ踏切で、渡り切れずにいた自転車の高齢女性の救助に貢献。夫婦の勇気ある行動が2人の尊い命を救った。
同署などによると、昨年11月29日午後4時55分ごろ、久喜市伊坂のJR宇都宮線踏切で、近所に住む70代男性が渡り切れず立ち止まっているのを、踏切待ちの車列の先頭にいた小田原さんが発見。車を降り、遮断機をくぐって救助に向かった。「とっさに体が動き、恐怖心はなかった」。男性は「目が悪くて何も見えない」と話し、体を引っ張って避難させることに。列車が通過する数秒前、踏切から脱出し、110番をして警察官の到着を待った。
救出劇の顛末(てんまつ)を小田原さんから聞いていた摩弥さんは翌30日、子ども2人を車に乗せて帰宅する途中、同じ踏切で似た状況に遭遇する。自転車を押して渡ろうとしていた高齢女性が遮断機に前かごを挟まれ、身動きが取れなくなっていた。自転車を放置して避難する様子はなかった。「前日に夫の話を聞いていたので、すぐに体が動いた」という摩弥さんは車を降りて駆け寄り、踏切外へ押し出した。救助された女性はお礼の言葉を述べて立ち去っという。
感謝状を手渡した同署の佐藤則明署長は「遮断機が下りた踏切内に入ることはなかなかできない。危険が迫る中、勇気を持って人命救助をしてもらい、ありがとうございます」とたたえた。摩弥さんについても警察に通報していれば、感謝状が贈呈される事案だったことを付け加えた。
現場は栗橋駅近くの踏切で、高齢者が取り残される事案がたびたび発生している。小田原さん夫妻は「私たちも高齢になれば、同じような状況になるかもしれない。他人事ではなく、また困っている人を見つけたら率先して助けたい」と口をそろえた。










