埼玉新聞

 

いきなり顔を蹴られた男性重傷、自動販売機で買い物中に 春日部の路上 容疑で男2人を再逮捕

  • 春日部署=春日部市大沼

 春日部市の路上で帰宅途中の男性に暴行して重傷を負わせ現金を奪ったとして、県警捜査1課と岩槻署、春日部署の合同捜査班は8日、強盗致傷の疑いで、さいたま市岩槻区宮町2丁目、建設作業員の男(21)と、千葉県柏市戸張、自営業の男(20)=いずれも同罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀の上、6月5日午前3時ごろ、春日部市粕壁の路上で、徒歩で帰宅途中のパート男性(69)に対し、いきなり顔を蹴るなどの暴行を加え、現金約4千円が入った財布を奪った疑い。

 同課によると、男性は外傷性くも膜下血腫などの重傷を負って入院中だが、命に別条はない。自動販売機で買い物をしていたところ、背後からいきなり襲われたという。

 事件から約1時間20分後の6月5日午前4時20分ごろ、約300メートル離れた春日部市南の路上で、飲食店員の男性(39)が複数の男に殴られ、現金約7千円を奪われる事件が発生。県警は同一犯の可能性を視野に捜査していた。

 防犯カメラの解析などから、飲食店員男性の事件について、男らと春日部市の会社員少年(19)=さいたま家裁に送致=の関与が浮上し、6月16日までに強盗致傷容疑で逮捕。その後の捜査でパート男性に対する犯行を特定し、2人を再逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

 春日部市やさいたま市岩槻区では同日以降、数件の強盗事件が発生しており、県警は関連についても調べる。

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