埼玉新聞

 

【J1浦和】歓喜導く赤い翼 MF金子選手インタビュー

  • 昨季浦和に加入し、右ウイングのスタメンに定着した金子拓郎。タイトル獲得に強い決意をにじませる((C)URAWA REDS)

    昨季浦和に加入し、右ウイングのスタメンに定着した金子拓郎。タイトル獲得に強い決意をにじませる((C)URAWA REDS)

  • 攻撃陣の「切り込み隊長」としてかかる期待は大きい

    攻撃陣の「切り込み隊長」としてかかる期待は大きい

  • 昨季浦和に加入し、右ウイングのスタメンに定着した金子拓郎。タイトル獲得に強い決意をにじませる((C)URAWA REDS)
  • 攻撃陣の「切り込み隊長」としてかかる期待は大きい

 浦和の数年にわたるオファーに応じ、昨季から加入したMF金子拓郎(小川町出身)は、右ウイングの主力選手として存在感を示した。得意のドリブル突破のほかにも、空中戦の強さを発揮してターゲットマンになるなど、多くのチャンスを演出した。キャリアハイとなる公式戦39試合に出場したが、3ゴールに終わり「全く満足していない」と不完全燃焼を強調した。ラッキー7が並んだ77番を背負うチームの「切り込み隊長」が、タイトルへ懸ける強い思いや今年の意欲などを話した。

■悔しさ残るシーズン

 ―昨シーズンを振り返ってもらって。

 「タイトルを取れなかった悔しさが一番強いシーズンになった」

 ―6月にクラブワールドカップ(W杯)もあった。そこから得たものとは。

 「世界トップレベルで戦っている選手たちと対峙(たいじ)してみて、スコア的にはインテルに1―2で負けたけど、スコア以上に差は感じた。ただ、通用するところもあったので、収穫と課題が両方見つかった大会だった」

 ―数字面での成績は意識していたと思うがリーグ1得点、4アシスト。天皇杯で2得点だった。

 「結果を残す部分が自分の強みでもあるので、加入1年目の結果は全く満足していない。一番は得点。アシストももっと多くできるし、今までのキャリアで自信を持っている部分でもあるので、悔しさが強い。年間通して3ゴールというのは、間違いなく少ない」

 ―公式戦39試合に出場したがフル出場が2試合だった。

 「自分もフル出場したいと思ってやっているけど、そこは自分が決めることではないので。(体力的には)問題ない。60~70分だろうが90分だろうが、きついものはきついけど、別に変わらない」

 ―4月25日のホームでの広島戦で移籍後初ゴール。

 「(マテウス)サビオが持った瞬間にボールが来ると信じてひたすら走った。サビオ選手のパスのクオリティーが自分のゴールにつながったゴールだった」

 ―ゴール後は感情が爆発していた。

 「移籍して個人もチームもうまくいってないスタートだった中でゴールを決めることができたので、シンプルにうれしかった」

■攻撃的にゴール前へ

 ―浦和の右ウイングは金子選手の聖域になった感じも強いが、さらに高めていくためには。

 「理想は攻撃的にやってゴール前にどんどん顔を出し、いい位置でドリブルを仕掛けるシーンやシュートチャンスを増やしたい。そのためにボールをもらう前の動き出し、仲間との連係を深めていきたい」

 ―身長178センチだが、空中戦が強い。

 「すごく強いわけではないけど、ターゲットになれるかなくらいな感じで思ってもらえれば。自分が競っている相手はサイドバックの選手が多く、そこまで大きい選手はいないから勝てているのかな。でも、ジャンプ力には多少自信がある」

 ―浦和というチームを見て、改めてどういうチームだと感じるか。

 「選手、ファン・サポーターを含め、熱いチーム。昨年に関して言えば、5連勝した時やここで勝てれば優勝争いという時期もあったけど、その中で終盤に失速して自分たちの弱さが出た」

 ―昨季のチーム内で仲の良い選手や印象に残った選手などは。

 「(松本)泰志は仲が良い。面白いなと思うのは(関根)貴くんとか。発言とか面白い。キャプテンとしてすごく大変だったと思う。その中で、もう少し自分とか他の選手がサポートできたらよかった」

■育った場所落ち着く

 ―シーズン終盤に4試合の出場停止処分があった。

 「(出場できない期間に)しっかり反省した。選手にもチームにも監督にもファン・サポーターの方にもスポンサーの方にも、あらゆる方面の方に迷惑をかけてしまった。自分のプレーで取り返すしかないと思っている。この期間を無駄にせず、今シーズンさらにチームに貢献できるように今から準備していきたい」

 ―背番号77を背負った経緯。

 「インパクトがあるというか、付けたい番号がなかったので、面白いのがないかなという感じで。7は好きで、普通にラッキーセブンっていうミーハーな感じだけど」

 ―すごく礼儀正しい。取材時には、必ず後ろに手を回して丁寧に答える。意識をしているのか。

 「意識はしていないけど、失礼なことや変な発言はしないように心がけている。姿勢に関しては特別に意識したことはなかった。でも、このことは、ちゃんと書いておいてください(笑)」

 ―小川町出身。故郷を紹介してください。

 「紹介? いやー、もう自然豊かで和紙が有名。以上です(笑)。最近は道の駅とかできて、少しにぎわっている。温泉とかもあって、たまに来るぐらいならいいと思う。やっぱり、生まれ育った場所なので実家は落ち着く」

 ―普段のオフの過ごし方は。

 「息子をどこかに連れて行くか、家族でゆっくりするか、ふらっとどこかに行くか。数日のオフがあったら、軽い旅行には行くけど、1日のオフだったら家族で買い物に行くか、家でゆっくりするか」

■ご飯の時に絶対牛乳

 ―趣味は。

 「ゲームをやるかサウナに行くか。趣味っていうほどの趣味はない」

 ―趣味がゲームは意外。

 「(ニンテンドー)スイッチでスマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)をチームメートとやったりしている」

 ―誰が一番強いか。

 「俺ですね!ゲーマーほどまではいかないですけどゲームは好き。小さい頃からポケモン(ポケットモンスター)とかドラクエ(ドラゴンクエスト)とかをやってきた」

 ―誰と一緒にやるか。

 「最近は泰志とか(石原)広教とかマツケン(松山)とか安部ちゃんとか。あと(小森)飛絢ともちょくちょくやっている。ちなみに飛絢が一番弱い(笑)」

 ―ピッチ内外でのこだわりはあるか。

 「毎食牛乳を飲むこと。ご飯を食べる時は絶対に牛乳。そう言うと、みんなに驚かれる。昔からずっと牛乳を飲んできて、普通に牛乳が好きだから。カルシウムが入っていていいかなと」

 ―がっちりした体は牛乳からできているのか。

 「(体は)丈夫な方だと思う。牛乳が関係あるかは分からないけど。元々は細かった。高校時代からウエートをやって、大学でがっつりやったら一気に太くなった」

■ACL出場権獲得を

 ―今年のオフは短いと思うが、お正月などの過ごし方は。

 「少しの間はしっかり休みたい。体を含めメンタル面もしっかりと休めて、年明け前の始動前ぐらいからはしっかりと動き始めてけがをしない体づくりをしたい」

 ―2月からの百年構想リーグを挟み、8月からは秋春制になる。

 「まずは最初のハーフシーズン(百年構想リーグ)しか考えていない。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権が懸かっている。ハーフシーズンなので、スタートダッシュがいつものシーズン以上に大事になってくる」

 ―今年の意気込みと目標。

 「優勝しか考えていないし、ACLの出場権を獲得したい。またクラブW杯に出られるチャンスでもあるし、このハーフシーズンの大会は浦和レッズにとって大事なものになってくる。そのためにもっと貢献しないといけない」

 ―数字的な目標は。

 「言うとあまり良いことがない。経験上、今まで言ったことはあるけど、次のシーズンで結果が良くなかった。なので、言うことはやめようと思っている。言わない時の方が今まで活躍してきていたので、言わずに活躍したい」

【金子拓郎(かねこ・たくろう)】 小川サッカースポーツ少年団、クマガヤSC、前橋育英高(群馬)、日大を経て2019年に特別指定選手として札幌で14試合に出場し、20年に同クラブとプロ契約。1年目から中心選手として活躍すると、21年にはJリーグ優秀選手にも輝いた。23年途中にディナモ・ザグレブ(クロアチア)に移籍すると、公式戦32試合で3得点を記録した。24~25シーズンからコルトレイク(ベルギー)に移籍したが、25年から浦和に加入した。右ウイングを主戦場にし、縦へのドリブルと鋭いカットインからの左足シュートを特長としている。昨季は公式戦39試合に出場した。小川町出身。28歳。

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