気象庁は26日午後3時36分、関東甲信地方に大雪に関する気象情報（第5号）を発表した。

　長野県と関東地方北部では、強い冬型の気圧配置の影響で大雪となる所がある。夜のはじめごろにかけて積雪や路面の凍結による交通障害に警戒し、着雪やなだれにも注意するよう呼びかけている。群馬県みなかみ町藤原では、26日午後4時現在、積雪の深さが60センチに達した。

　また、熊谷地方気象台は、埼玉南部・北部に強風注意報を発表し、秩父地方に低温注意報を発表している。熊谷市では26日午前5時59分に最大瞬間風速23・3メートルを観測した。

　NEXCO東日本は、関越道および上信越道の山間部では、まとまった強い降雪に注意が必要だとし、今後の降雪状況によっては通行止めとなる可能性もあるとしている。関越道の水上IC―長岡JCT間は冬用タイヤ装着規制を実施している。

［気象概況］
日本付近は強い冬型の気圧配置となっており、関東甲信地方の上空約5500メートルに氷点下30度以下の強い寒気が流れ込んでいる。長野県北部と群馬県北部では、警報級の大雪となっている。引き続き、長野県と関東地方北部では26日は大雪となる。

［雪の実況］
26日午後3時現在の24時間降雪量（アメダスによる速報値）
　群馬県
　　みなかみ町藤原　47センチ
　　みなかみ町湯原　21センチ
　　草津　　　　　　18センチ
　長野県
　　小谷　　　62センチ
　　野沢温泉　45センチ
　　信濃町　　42センチ
26日午後3時現在の積雪の深さ（アメダスによる速報値）
　群馬県
　　みなかみ町藤原　60センチ
　　みなかみ町湯原　21センチ
　　草津　　　　　　21センチ
　長野県
　　小谷　　　62センチ
　　野沢温泉　45センチ
　　信濃町　　42センチ

［雪の予想］
26日午後6時から27日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
　関東地方北部　15センチ
　甲信地方　　　10センチ
上空の寒気が予想以上に強まった場合や、雪雲が予想以上に発達した場合には、警報級の大雪となる地域が拡大する可能性がある。

＝埼玉新聞WEB版＝