埼玉・幸手に温室園芸施設 国内最大級、来秋に完成へ JAと市が連携協定
2025/12/26/12:39
幸手市神明に整備が進められている国内最大級の温室園芸施設「ゆめファーム全農トレーニングセンター幸手」を基軸に地域農業の振興を図るため、全国農業協同組合連合会(JA全農)、埼玉みずほ農業協同組合(JA埼玉みずほ)、幸手市は18日、連携協定を締結した。
同センターは施設園芸の普及と新規就農者の育成を目的に、JA全農が来年秋の完成を目指して整備を進めている。約3ヘクタールの敷地に4区画を設けてトマト、ナス、キュウリを栽培。JA全農がこれまで培ってきたノウハウを活用し、高収量技術を導入する。農業研修施設として全国から新規就農者を募り、JA全農の臨時職員として2年間学んでもらう。募集は年間4人。
協定に基づき、3者は市内の農業振興や雇用創出、農産物の生産・消費拡大を目指して協力する。具体的には、同センター研修生への農地紹介や施設園芸の栽培技術普及、ふるさと納税の返礼品の登録と開発支援などを想定している。
市内のJA施設で行われた締結式で、JA全農の日比健常務理事は「協定を契機に3者が一体となって連携・協力し、幸手市の豊かな農業の未来を切り開いていきたい」とあいさつし、木村純夫市長は「施設園芸の新たな産地の形成や担い手の育成が図られ、地域農業の持続的な発展に寄与する確かな礎になることを期待している」と述べた。









