埼玉新聞

 

<高校バスケ>女子・埼玉栄、福島東稜に51―57 粘り強い守備で失点抑えるも、攻撃封じられ2回戦敗退

  • 女子 埼玉栄―福島東稜 第3クオーター、埼玉栄の西幅(4)がシュートを放つ

    女子 埼玉栄―福島東稜 第3クオーター、埼玉栄の西幅(4)がシュートを放つ

  • 女子 埼玉栄―福島東稜 第3クオーター、埼玉栄の西幅(4)がシュートを放つ

 バスケットボールの全国高校選手権第2日は24日、東京体育館で女子2回戦と男子1回戦が行われ、女子2回戦で2大会ぶり9度目出場の埼玉栄は福島東稜に51―57で敗れた。

■懸命守備も差埋まらず

 女子の埼玉栄は体を張って懸命に守ったが、点差を埋められず。留学生2人を擁する相手にゴール下の主導権を握られ、打開することができなかった。目(さっか)監督は「流れを持って来られそうだったけど、我慢し切れなかった」と悔やんだ。

 相手の守備の強度が高く、ドリブルでの切り込みが封じられた。木川、西幅ら体の強い選手が中でパスを受け、外の打ち手にスペースをつくり攻撃の活性化を図ったが、シュート精度を欠き、得点を重ねられなかった。

 それでも、粘り強い守備で失点は抑えていた。身長で劣る相手にも臆せず体を当て、プレッシャーをかけ続けることで楽なシュートを打たせなかった。指揮官も「ディフェンスはよく頑張った」と評価した。

 常に追う展開で試合が進んだが、集中力は切らさなかった。チーム主将の伊藤は「高さがない分、全員で走ってカバーする良いチームだった」と涙ながらにチームを誇った。

■積極的にプレー、途中出場で13得点/3年生の西幅

 途中出場の西幅は、短いプレー時間にもかかわらずチーム2番目の13得点を挙げた。長身の留学生とのマッチアップとなったが、「自分でゴールまで持っていく練習をしてきた」とスピードと運動量で振り切り積極的にシュートを放った。

 先発のうち3人が2年生。3年生のセカンドメンバーとして悔しさを抱えつつも、練習から強度高くプレーすることでチーム全体の底上げに貢献してきた。「悔いなくやりきれたとは言えないが、積み重ねたものは出せた」と充実した表情だった。

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