埼玉新聞

 

14公園でネーミングライツ契約、埼玉県 秋ケ瀬公園は「GasOneグリーンパーク秋ケ瀬」 秩父ミューズパークは「埼玉トヨペット秩父グリーンミューズパーク」 13公園は、来年1月1日から愛称の使用を開始

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

    県庁=さいたま市浦和区高砂

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は24日、公募によるネーミングライツ(施設命名権)を募集していた23の県営公園と各公園内の施設のうち、14公園と38施設で、18の事業者とネーミングライツ契約を締結した。さいたま市浦和区で同日、締結式が行われ、大野元裕知事は「単なる命名権の売買にとどまらず、これらの公園が皆さんの事業やそれぞれの地域、県民にとってより身近なものになるよう、命名権料は魅力向上などに使わせていただく」と感謝の気持ちを表した。越谷公園(県民健康福祉村)以外の13公園は、1月1日から愛称の使用が始まる。

 県は運営する施設において、新たな財源の確保による経済的な安定や、契約した事業者と協力した官民連携による施設のPR促進などを狙いとしたネーミングライツの導入を方針としている。県営公園では、秋ケ瀬公園などの22公園が7月31日から9月30日まで、越谷公園は10月3日から11月14日までネーミングライツパートナーを募集し、施設命名権取得事業者が決まった14公園が契約を締結した。

 締結式では、参加した事業者らが契約書に署名。代表して、「GasOneグリーンパーク秋ケ瀬」と愛称を名付けたサイサンの川本知彦社長が「秋ケ瀬公園はさいたま市民にとってにスポーツのメッカで、命名のチャンスをいただいて感謝している。県に資するよう、われわれもネーミングライツを積極的に活用したい」と力を込めた。

 また、秩父ミューズパークは、県と市が管理する部分が混在していることから、同時に契約を締結した。愛称を「埼玉トヨペット秩父グリーンミューズパーク」と名付けた埼玉トヨペットの坂井俊哉社長は「植樹祭でも会場になった素晴らしい場所で、話題になっている秩父で地域貢献ができれば。スポーツなども盛んなので、一緒に応援していきたい」と話した。

 同席した秩父市の清野和彦市長は「秩父地域のみならず、訪れる多くの人にとって大事な施設で、新しい名称になることで新スタートを切るような気分を感じている。より施設の発展に尽力し、秩父地域が元気になっていくことを目指したい」と述べた。

 募集した23公園のうち、応募のなかった9公園は随時募集として引き続き協力事業者を募っている。

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