埼玉男女で平均上回る 全国体力テスト 点数増、中2女子が全国2位
県教育委員会は22日、2025年度全国体力・運動能力、運動習慣など調査の結果を公表した。調査対象の小学5年生、中学2年生について、握力、上体起こしなど実技8種目を点数化した体力合計点の県平均は、小5と中2の男女ともに全国平均値を上回った。生活習慣に関する調査結果は後日、発表される。
調査はスポーツ庁が実施し、県教委はさいたま市を含む県内公立小学校781校の5万3752人(男子2万7066人、女子2万6686人)中学校415校4万8441人(男子2万4652人、女子2万3789人)を対象に集計した。
体力合計点は、県公立小学5年生男子が54・86点(全国53・02点)で全国7位(前年度7位)、女子は56・59点(全国53・97点)で全国6位(前年度6位)。中学2年生男子は43・78点(全国42・20点)で全国8位(前年度9位)、女子は50・89点(全国47・58点)で全国2位(前年度1位)だった。前年度より、男子は0・53点(小5)、0・26点(中2)、女子は0・16点(小5)、0・38点(中2)と、それぞれ増加した。
県教育局保健教育課は、全体的に微増した体力合計点について「順位の変動は他自治体の数値が影響することもあり、例年に比べて大きな差異はない」とした。また、全体的な結果が全国平均を上回ったことについて「県で取り組んでいる生徒児童の目標値や課題などが個別で分かる体力プロフィルシートを活用した授業の成果だと考えている。引き続き、生徒児童が楽しく運動に親しみ、自ら進んで取り組むことで結果的に体力づくりにつながるような授業を展開したい」と話している。
スポーツ庁が示す基準に基づいて年齢と項目別の記録に応じて点数化し、A~Eの5段階で評価する総合評価では、小5男子は31・7%、小5女子は31・6%、中2男子は33・4%でC評価が最も多かったのに対し、中2女子のみA評価が34・6%で最多だった。5段階のうち上位3ランク(A・B・C)の合計はいずれの学年と性別においても全国平均を上回った。









