埼玉県警所沢署は18日、所沢市の女性会社員（53）が特殊詐欺で現金1665万円と1千万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。

　同署によると、9月4日から複数回、女性方に通信会社職員や警察官を名乗る男らから「あなたの携帯電話が未払いの状態で交番に届きました」「口座を売った容疑があります」「残高をゼロにしてもらう必要があります」などと電話があった。信じた女性は9月8日、2回にわたり1千万円相当の暗号資産を購入して容疑者が管理する口座に送金し、同13～30日の間、6回にわたり現金計1665万円を振り込んだ。その後、家の名義を変えるように指示された女性が拒否すると、「全部うそ。あなたはお金をだまし取られた」と伝えられ、女性が10月24日に「警察官をかたる者にお金を振り込んでしまった」と110番した。