埼玉新聞

 

懲戒処分…大量の睡眠導入剤を女性に渡した巡査部長 526回も複数の医療機関を受診した巡査部長、2万3千錠が処方され…すべて女性に無償で譲る 異変に気付いた保険者 女性が懇願 巡査部長は降任を申し出る

  • 【ちなみ】病院入口=病院、医療イメージ

    病院

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    県内の複数の医療機関が処方した睡眠導入剤を女性に譲り渡し巡査部長処分=埼玉県

  • 【警察署】大宮西署=埼玉県さいたま市西区三橋

    大宮西署=埼玉県さいたま市西区三橋

  • 【地図】さいたま市西区

    大宮西署があるさいたま市西区の位置

  • 【ちなみ】病院入口=病院、医療イメージ
  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)
  • 【警察署】大宮西署=埼玉県さいたま市西区三橋
  • 【地図】さいたま市西区

 睡眠導入剤を知人女性に譲り渡したとして、埼玉県警は19日、大宮西署地域課の男性巡査部長(56)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は自ら巡査長への降任を申し出ている。

 県警監察官室によると、巡査部長は2023年5月から今年9月までの間、40代の知人女性へ譲り渡す目的で、県内の複数の医療機関から睡眠導入剤の処方を受け、女性に譲り渡した。同期間で526回医療機関を受診し、約2万3千錠の処方を受け、全て女性に無償で譲り渡していた。

 今年6月、巡査部長が同一種類の薬を多数処方されていたことから、保険者が警察に相談した。女性から体調不良を理由に譲り渡しを依頼されていたとみられ、巡査部長は「懇願されて代わりに病院へ行って薬をもらうようになった」と説明したという。

 県警は19日付で麻薬特例法違反(譲り渡し)の疑いで巡査部長をさいたま地検に書類送検した。県警の斎藤克也首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為であり、厳正に処分しました。職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。
 

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