懲戒処分…大量の睡眠導入剤を女性に渡した巡査部長 526回も複数の医療機関を受診した巡査部長、2万3千錠が処方され…すべて女性に無償で譲る 異変に気付いた保険者 女性が懇願 巡査部長は降任を申し出る
2025/12/22/12:07
睡眠導入剤を知人女性に譲り渡したとして、埼玉県警は19日、大宮西署地域課の男性巡査部長(56)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は自ら巡査長への降任を申し出ている。
県警監察官室によると、巡査部長は2023年5月から今年9月までの間、40代の知人女性へ譲り渡す目的で、県内の複数の医療機関から睡眠導入剤の処方を受け、女性に譲り渡した。同期間で526回医療機関を受診し、約2万3千錠の処方を受け、全て女性に無償で譲り渡していた。
今年6月、巡査部長が同一種類の薬を多数処方されていたことから、保険者が警察に相談した。女性から体調不良を理由に譲り渡しを依頼されていたとみられ、巡査部長は「懇願されて代わりに病院へ行って薬をもらうようになった」と説明したという。
県警は19日付で麻薬特例法違反(譲り渡し)の疑いで巡査部長をさいたま地検に書類送検した。県警の斎藤克也首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為であり、厳正に処分しました。職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。










