埼玉新聞

 

首相、年内にも公邸入居へ 職住近接で危機管理

  •  公邸を巡る近年の首相の対応

     公邸を巡る近年の首相の対応

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 高市早苗首相は21日、年内にも東京・赤坂の衆院議員宿舎から官邸横の公邸へ引っ越しする考えを示した。自身のX(旧ツイッター)に「危機管理は国家経営の要諦だ。近日中に住み慣れた宿舎を離れ、公邸に居を移したい」と投稿。「職住近接」で危機管理に万全を期す姿勢をアピールする。

 首相周辺によると、仕事納め後の27日以降に実施する見通し。早期に入居する考えだったが、就任直後から外交日程や国会審議が続いた。11月上旬の衆院予算委員会では「今は荷造りの暇がないどころか、睡眠時間もほとんど取れていない」と話した。

 危機管理を巡っては今月8日深夜、青森県で震度6強を観測した地震が発生。首相は35分後に官邸入りしたが、宿舎に公用車が来ずSP(警護官)の車で向かった。野党からは「国のトップの役割は危機管理だ。官邸まで徒歩0分の公邸に住むべきだ」(立憲民主党の野田佳彦代表)との声が出た。

 現公邸は旧官邸を改修し、2005年に完成。小泉純一郎元首相ら歴代首相が住んだ。

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