誘導灯開始50年、点検は自動に パナが人手不足で新製品を発売
2025/12/17/16:13
人の絵文字「ピクトグラム」や矢印をあしらった緑と白の誘導灯は、品質を担保する認定制度が始まって50年がたった。非常時に建物からの避難経路を示す装置で、全国に約1800万台あると言われる。半年ごとに点検する消防設備士らの人手不足が今の課題だ。最大手のパナソニックは自動点検する機能を備えた新製品を今月発売した。
パナソニックによると、1973年の大洋デパート火災(熊本市)などの大規模火災で避難誘導の不備が指摘され、消防関係法令の改正で誘導灯の構造が定められた。75年に当時の日本照明器具工業会で自主認定の制度が開始。2004年に消防庁登録認定機関による現行制度になった。
デザインは漢字の「非常口」が一般的だったが、82年に誰でも理解できるデザインとしてピクトグラムが導入され、87年のISO(国際標準化機構)承認で国際的デザインにもなっている。
消防関係法令では点検の要領も決められ、従来製品は半年ごとに有資格者が手動で通常電源からバッテリーに切り替え、一定時間点灯するか待機して確認する必要がある。











