厚生労働省は17日、アスベスト(石綿)が原因の疾患で2024年度に労災認定された人や、特別遺族給付金の対象となった人が働いていた全国1257事業所の名称や所在地、従事した作業内容を公表した。23年度より24事業所増加。年度ごとの集計を始めた08年度以降で最多となった。新たに公表されたのは966事業所。厚労省のホームページで閲覧できる。
石綿による肺がんや中皮腫は、発症まで数十年の潜伏期間がある。厚労省は公表された事業所での勤務経験者や周辺住民に健康状態を確認してもらうため、毎年公表している。石綿肺を含む24年度の石綿関連疾患の労災認定は1211件。