埼玉新聞

 

立正大と熊谷商高の野球部が合同練習 両校の監督が立正大硬式野球部の同期 「教える難しさを知った」大学生 学びを得た高校生「ここに近づいていかないと甲子園は行けない」

  • 熊谷商の選手たちに指導する立正大の選手(中央手前)=13日午前、熊谷市万吉

    熊谷商の選手たちに指導する立正大の選手(中央手前)=13日午前、熊谷市万吉

  • 熊谷商の選手たちに指導する立正大の選手(中央手前)=13日午前、熊谷市万吉

 立正大硬式野球部は13日、熊谷市万吉の同大グラウンドで、熊谷商高野球部との合同練習会を行った。両校の部員合わせて約100人がともに汗を流し、野球技術の向上を図った。

 立正大の金剛弘樹監督(46)と熊谷商の新井茂監督(47)が立正大硬式野球部の同期で、現在も交流が続いていることから、今回の合同練習会が実現。以前にも小規模の練習会や野球教室は行っていたが、両チーム全体で行うのは初となった。

 立正大は11月に東都大学野球の1部リーグ昇格を10季ぶりに決めた実力校。大学日本代表候補に選ばれている三好元気外野手は打球の追い方と送球への入り方を指導し、「教える難しさを知った。逆に高校生から学ぶこともあった」と成長の機会とした。

 大学生と一緒にノックを受けた熊谷商の部員たちは、間近で見る大学生のプレーに圧倒されていた。熊谷商の橋本真太朗主将は「キャッチボールから質の高さを感じた。ここに近づいていかないと甲子園は行けない」と学びを得た様子だった。

 練習の前の午前8時からは熊谷駅周辺の清掃活動を行った。約1時間、ごみ拾いする中で学生たちと地域住民との間で交流も生まれ、地元とのつながりを築いた。金剛監督は就任以来、地域貢献活動に力を入れており、「地域から応援されるチームになってほしい」と願いを込めた。

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