埼玉新聞

 

地震に備える中、八戸朝市を開催 出店数限られ、客足は普段の半分

  •  青森県八戸市の「館鼻岸壁朝市」。出店数が限られ、敷地には空きが目立った=14日午前6時41分

     青森県八戸市の「館鼻岸壁朝市」。出店数が限られ、敷地には空きが目立った=14日午前6時41分

  •  青森県八戸市の「館鼻岸壁朝市」。出店数が限られ、敷地には空きが目立った=14日午前6時41分

 北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表される中、青森県八戸市の八戸港で14日、国内最大規模の朝市「館鼻岸壁朝市」が開かれた。出店数は限られ、客足は普段の半分ほどだったが、主催者は「お客さんから『よくやってくれた』との声をもらった。朝市から元気を発信し、八戸を盛り上げていきたい」と話した。

 午前4時過ぎ、会場では出店者が開店準備を始めるも、敷地には空きが目立った。コーヒーとピザを販売する土屋幸子さん(46)は「いつも店先に出すテーブルと椅子も、今日は出すのをやめた」と話す。会場では万一の際の避難先ガイダンスが流れ、警備員らが誘導に備えた。

 キムチ鍋を目当てに友人同士で訪れた市内の女子高校生は「地震の影響で開催しないと思っていたが、来られてうれしい」と笑顔。米国から家族で訪れたネルス・キャロルさんは「地震のリスクがあることは分かっていたが、大きな被害もなく営業していて楽しめた」と話した。

 館鼻岸壁朝市は3月から12月の毎週日曜に開催。普段は約300店舗が軒を並べ、1日約2万5千人が来場する。

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