埼玉新聞

 

女性保育士、児童を虐待 頬をつねる、強く揺さぶるなどの行為 さいたま・南区の認可保育所 帰宅した児童にあざ…保護者が気付き、施設長に訴え 行為を認めた保育士、思いが伝わらずいら立ちからと話す

  • 【地図】さいたま市南区

    保育士が児童虐待=南区

  • 【地図】さいたま市南区

 さいたま市は28日、同市南区の私立認可保育所に通う児童が、担任の女性保育士(33)から頬をつねるなどの虐待を受けたと発表した。

 市保育施設支援課によると、女性保育士は今月20日、児童の頬をつねりながら執拗(しつよう)に前を向かせる、片手で首を強くつかみお茶を飲ませようとする、着替えの時に脇をつかんで強く揺さぶるなどの虐待行為を行った。

 帰宅後に保護者が頬や首の後ろ、両脇のあざに気付き、21日に病院を受診。外部から力がかかったあざの可能性が高いと指摘を受け、25日に同保育所の男性施設長に訴えた。

 施設長が園内の防犯カメラを確認し、女性保育士に聞き取りしたところ行為を認めたため、施設長は26日に市と浦和署に通報した。施設長による聞き取りでは、自身の思いが伝わらないことに対するいら立ちから虐待に及んだ旨などを話したという。市は週明けにも、同保育所への立ち入り調査を実施する予定。

 女性保育士は2020年4月から同保育所で正職員として勤務し、25日以降は自宅待機している。被害を受けた児童はその後も登園しており、他の児童への被害は確認されていないという。

ツイート シェア シェア