小中高一貫で2033年度開校へ 県立浦和工高跡地に知的障害特別支援学校 さいたま市 新たに校舎建設、受け入れ規模は200人見込み
2025/11/20/11:20
さいたま市が桜区の県立浦和工業高校跡地に整備を検討していた市立の知的障害特別支援学校について、正式に同地への新設が決定したことが18日、分かった。市教育委員会が、市議会子ども文教委員会に報告した。小学部・中学部・高等部の12年間の一貫教育で、開校は2033年度を見込んでいるという。
市教委特別支援教育室によると、市内の知的障害のある児童生徒が通う県立の特別支援学校は浦和、大宮北、上尾かしの木、岩槻はるかぜの4校。いずれも想定受け入れ人数を超えていて、特に浦和と大宮北は過密な状況だという。加えて学区が広く、長時間の通学が子どもだけではなく保護者の負担にもなっていることから、市南西部への設置に向けて検討を重ねてきた。
浦和工業高校跡地に関しては県から跡地活用を含めた市立特別支援学校の設置依頼を受けていた。県とも協議し、新大宮バイパスに面したグラウンド側への設置を決定。新たに校舎を建設する。該当場所は県から無償で譲り受ける方向で調整しているという。
設置する学部は小学部、中学部、高等部で12年間の一貫教育が受けられるのが強み。受け入れ規模は約200人を見込む。浦和、大宮北の県立特別支援学校2校の超過人数が200人程度で推移していくことが予測され、同様の規模とした。
さいたま市は23年4月に市立ひまわり特別支援学校(西区)に知的障害のある生徒向けに高等部を設けたが、小学部や中学部を備えた市立学校の設置は初めてとなる。
子ども文教委では、市議から「(設置場所が)バイパス側で騒音が心配」などという意見があった。学区については市教委の担当者は「今後、調整していく」と述べた。










