埼玉新聞

 

角上魚類の四色丼が最高金賞 おいしいもの総選挙 埼玉県内に拠点を置く小売店では初の受賞 新潟・長岡の店舗で観光客向けに開発された商品 来月14日までの期間限定で他の店舗でも販売

  • 観光商品部門で最高金賞に輝いた「四色丼」

    観光商品部門で最高金賞に輝いた「四色丼」

  • 観光商品部門で最高金賞に輝いた「四色丼」

 全国のスーパーマーケットが開発した総菜やスイーツなどの中から、消費者の支持を集めた人気ナンバーワン商品を決める「全国スーパーマーケットおいしいもの総選挙2025」の結果が13日に発表された。「観光商品部門」で角上魚類ホールディングス(以下角上魚類HD、美園本社・さいたま市岩槻区)の「四色丼」が最高金賞に輝いた。県内に拠点を置く小売店では初の受賞となる。

 ■県内に7店舗

 同総選挙は電子チラシサービスの「くふうトクバイ」が主催し、今年で4回目。デリカ(総菜)、スイーツ、生鮮・日配品など5部門に全国104社381品がエントリーした。実食経験のある人はもちろん、食べたことがない人でもおいしそうだと感じた商品に1票ずつ投票。総数は22万票を超え、5部門の最高金賞1点、金賞3点、入賞10点などが決定した。

 角上魚類HDは大型鮮魚専門チェーン「角上魚類」を傘下とする持ち株会社。品質、サービス日本一を目指し、創業地の新潟県長岡市をはじめ、埼玉、東京、千葉、神奈川、群馬、長野に計21店舗を展開する。2017年には首都圏での事業強化を見据えて、さいたま市岩槻区に「美園本社」を構えた。

 旧角上魚類は1974年、漁港のまち新潟県寺泊町(現長岡市)で創業。店舗のある寺泊魚の市場通りは鮮魚店や土産物店が並ぶ「魚のアメ横」と呼ばれ、首都圏から大型観光バスが訪れる、同県を代表する観光スポットになっている。埼玉県内には93年の川口店(川口市)を皮切りに現在最大の7店舗で営業している。

 ■来月14日まで特別販売

 角上魚類の「四色丼」(1200円)は元々、素材の鮮度を大切にするため、新潟の寺泊本店(長岡市)の観光客向けに開発された商品。ウニやイクラ、エビ、マグロたたきの4種具材が各30グラムずつのった名物丼で、年間2万7千食を販売するベストセラーとなっている。

 同商品は国内外の観光客に薦めたいソウルフードなど、34点が出品した「観光商品部門」で最高評価を獲得。同社は今年初めてエントリーし、いきなり最高金賞を受賞した。商品企画本部の松本秀樹さん(47)は「鮮魚専門店ならではの仕入れで、ボリューム感と値頃感には絶対的な自信がある」と笑顔。普段は新潟の本店でしか味わえないが、今回の受賞を記念し、来月14日までの1カ月間、全国の店舗でも限定販売する。ほかにも同社の「海鮮天丼」がデリカ部門で金賞、「海鮮豊漁巻き刺身」が生鮮・日配部門で金賞に入った。

 なお、各部門の最高金賞の中から最も消費者の支持を集めたグランプリは、デリカ部門の「十品目のおばあちゃん巻き」(フジ・フジグラン・マックスバリュ・マルナカ)が選ばれた。

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