埼玉新聞

 

アニメの世界を体験!さいたま市×「着せ恋」 ひな人形の「面相描き」体験も 12日までコラボ展示を開催

  • 職人のアドバイスを受けながら面相描きに挑戦する参加者=さいたま市岩槻区のにぎわい交流館いわつき

    職人のアドバイスを受けながら面相描きに挑戦する参加者=さいたま市岩槻区のにぎわい交流館いわつき

  • 職人のアドバイスを受けながら面相描きに挑戦する参加者=さいたま市岩槻区のにぎわい交流館いわつき

 さいたま市は、同市岩槻区の伝統産業である岩槻人形をPRしようと、同区を舞台にしたアニメ「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」とのコラボレーションイベントを市内外で展開している。同区のにぎわい交流館いわつきで、ひな人形の頭作りを体験するワークショップを開催し、作品のファンら約40人が参加した。

 同作は、ひな人形の顔を製作する「頭師」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)が主人公の人気アニメで、「着せ恋(きせこい)」としてファンから親しまれている。昨年アニメ化され、続編の制作も決まっている。

 ワークショップでは、原作者の福田晋一さんが同作を描く際に取材した「鈴木人形」(同区)の3代目鈴木章人さんと、伝統工芸士の岡野晃進さんが講師を務めた。参加者は人形の顔を描く「面相描き」を体験し、専用の細い筆を使って人形の眉や唇などを描いた。「眉は筆先を使ってグラデーションを付けるイメージで」などと鈴木さんのアドバイスを受け、参加者は真剣な表情で作業に没頭していた。

 千葉県から参加していた谷口恵美さんと渡辺洋介さんは「面相描きは難しかったけど楽しかった。アニメを通じて岩槻は人形が有名だと知り、実際に来てみて人形店の多さに驚いた」と話していた。

 市観光国際課の担当者は「頭師を目指すアニメの主人公の世界を体験してもらうとともに、岩槻の人形を見てもらうきっかけになれば」と期待していた。

 にぎわい交流館いわつきと岩槻人形博物館(同区)で12日まで、同アニメとのコラボ展示を開催している。

 問い合わせは、市観光国際課(電話048・829・1236)へ。

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