埼玉新聞

 

街の魅力度ランキング、埼玉は総合16位 昨年からワンランクアップ 居住者の「生活利便性」では東京、大阪に次ぐ3位 国内最大規模の調査 別の民間シンクタンクの調査では埼玉は最下位

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    街の魅力度ランキングで総合16位となった埼玉県

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 建設・不動産賃貸の大東建託は8日、全国47都道府県の「いい部屋ネット 街の魅力度ランキング2025」を発表した。都道府県別では福岡県が4年連続で総合首位。行政サービスの充実ぶりが居住者から高評価(2位)を受けた。非居住者からも「住みやすそう」「食べ物がおいしい」といった項目で2位を獲得した。埼玉県は昨年からワンランクアップし総合16位。居住者の「生活利便性」で東京、大阪に次ぐ3位と高評価だった。

 2位は、横浜市など人気観光地がある神奈川県で、3年連続。東京都が2年連続で3位だった。首都圏は全体的に居住者評価が高いものの、「物価・家賃」「静かさ治安」の項目で低評価。映画「翔(と)んで埼玉」でライバル県として登場する千葉県は「テーマパーク、レジャー施設が多い」(3位)など非居住者の人気を集め、14位(昨年同位)。滋賀県は県民の「幸福度」が奈良県、沖縄県に次ぐ3位の高評価で、21位(同27位)だった。

 ランキングは居住者の「生活利便性」や「防災」などの12項目、非居住者の「経験・関係」「認知」などの18項目を多角的に分析した。大東建託賃貸未来研究所によると、全国18万人を対象にした国内最大規模の調査だという。

 別の民間シンクタンクが行ったアンケート調査では北海道が17年連続で1位。2位に京都府、3位に沖縄県が続き、最下位は埼玉県だった。

 また、街に住んでいない人が感じる良いイメージや認知度をかけ合わせた「自治体ブランドランキング2025」も同時発表。対象となる全国1890自治体の中で、昨年2位の金沢市が初の1位を獲得。神奈川県鎌倉市が2位(昨年4位)、3位は北海道小樽市(同10位)となった。

 観光地だけでなく、自然や文化、歴史、特産物など地域固有の特徴や魅力がイメージできる自治体が上位に並び、北海道から3都市がトップ10入り(3位小樽市、4位函館市、5位札幌市)。このほか、沖縄県宮古島市が昨年15位から6位、栃木県日光市が昨年17位から9位に大幅ランクアップした。県内自治体は川越市が96位、秩父市が98位、春日部市が168位だった。

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